1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。
大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
新年度を迎えて、各社のテレビCMも新しくなってます。
そんな中からいくつか取り上げてみます。
まず最初は、ウォーミングアップから。
といっても、キツ~いウォーミングアップですよ。
公共広告機構のCMは、いつも考えさせられるものが多いですね。
今、流れているのは、このCM。
こんなCMを、流さなければいけない時代なんですね…。
画像は、真っ黒に見えるかも知れませんが、実際の画面も、相当暗い感じ。
何か、もう少し明るいクリエイティブにできなかったものか、と思ってしまいますが。
ついこの間、こんな光景を見かけました。
事務所近所で見かけた実話です。
その日は、事務所の隣にある小学校の入学式でした。
私が、外出から、昼前くらいに戻ってくると、どうやら入学式を終えたらしい、ピカピカの1年生の女の子が、道路でワンワン泣いている。
自宅は、すぐそこのマンションだけど、歩くのがイヤになったらしくて、お母さんにダッコしてもらいたいらしい。
でも、お母さんは先に帰ってしまっている…。
で、お父さんが、あと10mくらいのところまで来て、なだめすかしているんだけど、一歩も動かない。
そこへ、先に家に戻っていたお母さんが出てきて一言…。
「○○ちゃん、ママ言ったでしょ、今日は高い靴履くから、ダッコできないよって」
まあ愛情の裏返しだと思うんですけどね。
たしかに、もう小学生なんだから、しかも、ほんのわずかな距離(たぶん100mくらい)なんだから、ダッコしろというのはおかしい。
でもねぇ…。
言い方ってありますよね。
「高い靴なんだから」。
「靴」と「しつけ」と「愛情」が、微妙に錯綜しているんですな。
このお母さんを見かけて、このCMを、つい思い出してしまったのでした。
お母さん、あなたもしかしたら、物凄く重要な分かれ道の、反対方向に進み始めちゃったかもよ。
戻ってくるなら、今ですよ。
1.濃いタレントのキャスティング
キリンの一番搾りが、タレントを変更しました。
初期の緒形拳から、紆余曲折を経て、ミポリン・役所広司で落ち着いたかと思ったら、さすがに乳児の母に、ビールのCMはマズいのか、また交代。
(アルコールは母胎に重大な影響を及ぼすことがあります)
一番搾りも、売上が停滞していたためか、ここにきて製品そのものも、ブラッシュアップし、佐藤浩一を起用してきました。
中堅クラスの俳優の中では、実力派といえる彼ですから、キリンを代表するブランドに起用するのは問題ない。
ただ、緒形や役所で培ってきた、一番搾りの持つ「本格感の中にも、ふわっとした軽さ」みたいなイメージは、全くなくなってしまいました。
これがどうなのか。
佐藤浩一は、俳優としては、大物なのでしょうけど、CMタレントとしては、今ひとつなのではないでしょうか。
過去に何社か出演しているはずですが、ヒットに結びついた名作CMは思い出せません。
ラガーに起用していた「いかりや長介」の死とともに、キリンにとっては、意外にアタマの痛いキャスティングのはずです。
一番搾りと同じ、大物タレントだけど「軽さ」を表現してきたはずの「ヤクルトタフマン」。
伊東四朗が、ずっと演じてきて、一時、三宅祐司と共演していたから、「これはうまい引き継ぎとするのか」と思っていたら、いきなり全く変わってしまいました。
TOKIOの松岡昌宏ですよ。
CMそのものも、おふざけ一切無し。
「ビジネスマン」というイメージ。
これじゃ、「三共リゲインの長瀬と同じでは」、と思ってしまいます。
松岡クンも、「濃い顔」ですしね。
しかも、「タフマンは朝型」なんて、アサヒ飲料「モーニングショット」のヒットに、慌ててコンセプトメイクしたみたいな内容。
商品バラエティも増やしたところに、苦心の跡がうかがえます。
このタフマンの「マジメ路線」。
CMマニアとしては、「?」ですが、ユーザーはどうなのか。
タフマンユーザーは、伊東四朗のCMに、どれだけ反応して飲んでいたのか。
すべては、そこにかかっていると思います。
TOKIOつながりで、長瀬クンの方は、ついに伝統の富士写真フィルムに進出。
松岡クンは、今ひとつヒットCMに恵まれませんが、長瀬クンの方は、前記の「リゲイン」をはじめ、顔の「濃さ」の割には、意外とCMに強い気がします。
この春も、「リプトン」だったか、紅茶のCMにも出てましたね。
なぜ、アニメ「うる星やつら」の主題歌なのか、理解できないうちに、CMが終わってしまいましたが。
ところで、このフジのCM。
岸本加世子と樹木希林のペアで、ずっと来ていたところに、田中麗奈が加わって、相変わらず見事な展開を見せていました。
そこに、この長瀬クンの起用。
岸本・田中を下ろして、劇的に変えるのかと思いきや、樹木希林をさりげなく、でもしっかりと印象に残る登場のさせ方で、「フジ」としてのトーン&マナーを守っています。
片目を失明していながら、その泰然とした対応に、ますますファンを増やした感のある樹木希林を、うまく使いながら、新しいイメージも植え付けようとするフジ。
キリン、ヤクルトが、ガラッとイメージを変えてしまったのと異なり、安全策を採っているのでしょう。
そして1年後、このままのタレントが登場しているのは…。
それは言うまでもないと思います。
2.美人タレントのキャスティング
コカコーラの「まろ茶」も、新しくなりました。
http://www.tmtown.net/column/image/marocha.jpg
最初のカットだけ見ると、「桜井幸子」かなと思ったら、字幕には、歌が「松たか子」とある。
一人二役のようなのですが、髪型もきっちり変えて、あまりにも完璧な演出すぎて、二役と気付きませんでした。
世間の常識とかけ離れた、ドロドロ恋愛劇が当たり前の「梨園」における、一服の清涼剤の松たか子。
彼女の男性遍歴も、なかなかのもののようですが、さっぱりした性格が好かれているのか、悪いイメージにはつながっていないようです。
CMそのものは、「完璧」すぎるような気がして、かえって印象に残りにくいかもしれません。
ましてや、サントリー「伊右衛門」のヒットもあり、緑茶飲料は、ますます厳しい競争になっています。
その中では、このCMから、まろ茶の復活につながるとは思えません。
ただ、彼女松たか子のキャリアアップにだけはつながる、そんなCMだと思います。
でも、「まろ茶」は、ずっと井川遥だったんですよね…。
彼女も、もうダメってことか…。
タレントパワーを持続することの難しさも実感させる、「まろ茶」のCMです。
もう1つ、美人というよりも、最近は「金鳥タンスにゴン」のCMの印象ばかりの「沢口靖子」。
「美人がここまでやる」という威力は、女芸人泣かせか。
かぶりものをやるジャニーズと同じですね。
そんな彼女が、今度は「サントリーBOSS」に登場。
しかも、あの浜田幸一さんと共演です。
ボスは、今のシリーズになってから、浜崎あゆみ、原田芳雄、曙太郎、叶姉妹と起用してきて、今度はこの2人。
今さら「美人」としてだけでは起用しにくい沢口靖子を、さすがサントリー、しっかりと金鳥のカラーを使いつつ、でも「サントリーだね」という印象のCMにしています。
最後のセリフ、「アラバマ倒れたわね」なんて、ドコモやauが使いたくなるようなセリフまわしではないでしょうか。
サントリーの実力(代理店の実力?)を、まざまざと見せつけてくれます。
その一方で、個人的には、「もう叶姉妹が起用されることは、ないんだろうな…」とも考えてしまいますな。
井川遥と叶姉妹。
何か、どこか似ていません?
3.復活と新参と一発
最後はキャスティングではなく、色々なパターンのCMを紹介します。
まずは、ミスタードーナツのCMが、ついに復活。
2バージョンあるうち、こちらは「バイト募集篇」。
タレントの女の子の名前は忘れましたが、意外と有名な子ですよね。
隠れたCMタレントというやつか。
ミスドは、企業イメージが地に落ちて、しかも「混入事件」が後を絶たない。
CMをやるにも難しかったのでしょう。
そのためか、この「バイト募集篇」には、あらゆる要素が盛り込まれています。
一つは「ドーナツ全品105円」だし、「トゥイーティーキャンペーン」もあるし、「企業イメージを回復する」こともある。
でも、今回のCM、最大の目的は、「バイト募集」なのではないでしょうか。
常識的には、あんな事件ばかり起こすような企業でバイトをしたいという人はいませんものね。
マニアに支えられていたはずのミスドも、アルバイトの募集にも苦戦したのでしょう。
そこで、「ちゃんとやっていますよ」という企業姿勢を見せつつ、同時に「バイトもいかがですか」と提案する。
新入学シーズンならではのCMでしょう。
果たして、アルバイト採用にどれだけの効果があるのか。
是非知りたいところです。
次のCMは、こちら。
これは最初、象印かタイガーの「マホービン」のCMだと思いました。
象印だったら、岩下志麻の「象印夫人」みたいな例もありますし、ありえないことではないとね。
でも、ずっと見ていくと、何とまあ「ケンミンビーフン」の新製品CMでした。
健康ブームにプラス、「アジアン料理ブーム」に乗っかって、「ビーフン」をカップ焼きそば風にして、発売したんですね。
冷静に考えれば、「どうして今までなかったの?」と思うくらい。
というより、「なくても、やってこれたのか…」とも。
女性を意識しているのか、CMにカロリー表示まで出しています。
CMそのものは、インパクト勝負みたいな感じで、新製品としては、まあまあの出来か。
コンビニで、日清やペヤングの棚を切り崩せるのなら、「ひょっとしてヒット?」という気もしています。
これは、一度食べてみたい商品ですね。
あと、オセロ松嶋も、一人前になったんだな…と感じ入ってしまいます。
中島も、ピンでCMに出ているし、意外と使える女性タレント、オセロ。
CMの名脇役の道を歩むかもしれません。
最後は、こちら。
帝都高速度交通営団(営団地下鉄)から、「東京メトロ」に生まれ変わったというCMです。
関東圏以外では、流れていないかも知れませんが…。
この男性タレント、この前のテレビ朝日系「エースをねらえ!」で、藤堂さんの役をやっていた人ですよね?
あの「失敬!」の。
まあ、それはいいとして、どうしてこんなシュールなものにしてしまったのでしょう。
「ハートMの東京メトロ」とか「ココロも動かす地下鉄へ」といいつつ、ちょっとコワイ感じ。
営団地下鉄としては、初のCMですよね、おそらく。
そして今後、次々とCMを打つとも思えない。
そう考えると、「最初で最後のCM」となる可能性もある。
だったら、もう少し、明るいイメージでもよかったと思うのですが…。
だって、CMなんてやらなくても、乗る人は乗るんだし。
そういえば、「東京メトロ」になって、まだ銀座線しか乗っていませんが、気付いたことを一つ。
「車内放送」が変わりましたね。
以前の、ちょっと「機械的」なアナウンスから、若い女性が、普通に喋るような感じのアナウンスになっています。
私としては、「お、いいね」という感じ。
銀行のATMと、ケータイの留守電転送の声は、同じ人というのは、有名なトリビアですが、あんまり無機質な声ばかりではつまらないですもんね。
「人間」が動かしている地下鉄なのですから、声にもっと柔らかみがあっていい。
個人的に、密かなヒットアイテムだと思っています、東京メトロの車内放送。
でも、東京メトロのサイトには、そのことは、どこにも書いていないんだよな…。
私の気のせいなのでしょうか?
どなたか教えてください。<(_ _)>
そんな中からいくつか取り上げてみます。
まず最初は、ウォーミングアップから。
といっても、キツ~いウォーミングアップですよ。

今、流れているのは、このCM。
こんなCMを、流さなければいけない時代なんですね…。
画像は、真っ黒に見えるかも知れませんが、実際の画面も、相当暗い感じ。
何か、もう少し明るいクリエイティブにできなかったものか、と思ってしまいますが。
ついこの間、こんな光景を見かけました。
事務所近所で見かけた実話です。
その日は、事務所の隣にある小学校の入学式でした。
私が、外出から、昼前くらいに戻ってくると、どうやら入学式を終えたらしい、ピカピカの1年生の女の子が、道路でワンワン泣いている。
自宅は、すぐそこのマンションだけど、歩くのがイヤになったらしくて、お母さんにダッコしてもらいたいらしい。
でも、お母さんは先に帰ってしまっている…。
で、お父さんが、あと10mくらいのところまで来て、なだめすかしているんだけど、一歩も動かない。
そこへ、先に家に戻っていたお母さんが出てきて一言…。
「○○ちゃん、ママ言ったでしょ、今日は高い靴履くから、ダッコできないよって」
まあ愛情の裏返しだと思うんですけどね。
たしかに、もう小学生なんだから、しかも、ほんのわずかな距離(たぶん100mくらい)なんだから、ダッコしろというのはおかしい。
でもねぇ…。
言い方ってありますよね。
「高い靴なんだから」。
「靴」と「しつけ」と「愛情」が、微妙に錯綜しているんですな。
このお母さんを見かけて、このCMを、つい思い出してしまったのでした。
お母さん、あなたもしかしたら、物凄く重要な分かれ道の、反対方向に進み始めちゃったかもよ。
戻ってくるなら、今ですよ。
1.濃いタレントのキャスティング

初期の緒形拳から、紆余曲折を経て、ミポリン・役所広司で落ち着いたかと思ったら、さすがに乳児の母に、ビールのCMはマズいのか、また交代。
(アルコールは母胎に重大な影響を及ぼすことがあります)
一番搾りも、売上が停滞していたためか、ここにきて製品そのものも、ブラッシュアップし、佐藤浩一を起用してきました。
中堅クラスの俳優の中では、実力派といえる彼ですから、キリンを代表するブランドに起用するのは問題ない。
ただ、緒形や役所で培ってきた、一番搾りの持つ「本格感の中にも、ふわっとした軽さ」みたいなイメージは、全くなくなってしまいました。
これがどうなのか。
佐藤浩一は、俳優としては、大物なのでしょうけど、CMタレントとしては、今ひとつなのではないでしょうか。
過去に何社か出演しているはずですが、ヒットに結びついた名作CMは思い出せません。
ラガーに起用していた「いかりや長介」の死とともに、キリンにとっては、意外にアタマの痛いキャスティングのはずです。

伊東四朗が、ずっと演じてきて、一時、三宅祐司と共演していたから、「これはうまい引き継ぎとするのか」と思っていたら、いきなり全く変わってしまいました。
TOKIOの松岡昌宏ですよ。
CMそのものも、おふざけ一切無し。
「ビジネスマン」というイメージ。
これじゃ、「三共リゲインの長瀬と同じでは」、と思ってしまいます。
松岡クンも、「濃い顔」ですしね。
しかも、「タフマンは朝型」なんて、アサヒ飲料「モーニングショット」のヒットに、慌ててコンセプトメイクしたみたいな内容。
商品バラエティも増やしたところに、苦心の跡がうかがえます。
このタフマンの「マジメ路線」。
CMマニアとしては、「?」ですが、ユーザーはどうなのか。
タフマンユーザーは、伊東四朗のCMに、どれだけ反応して飲んでいたのか。
すべては、そこにかかっていると思います。
TOKIOつながりで、長瀬クンの方は、ついに伝統の富士写真フィルムに進出。
松岡クンは、今ひとつヒットCMに恵まれませんが、長瀬クンの方は、前記の「リゲイン」をはじめ、顔の「濃さ」の割には、意外とCMに強い気がします。
この春も、「リプトン」だったか、紅茶のCMにも出てましたね。
なぜ、アニメ「うる星やつら」の主題歌なのか、理解できないうちに、CMが終わってしまいましたが。
ところで、このフジのCM。
岸本加世子と樹木希林のペアで、ずっと来ていたところに、田中麗奈が加わって、相変わらず見事な展開を見せていました。
そこに、この長瀬クンの起用。
岸本・田中を下ろして、劇的に変えるのかと思いきや、樹木希林をさりげなく、でもしっかりと印象に残る登場のさせ方で、「フジ」としてのトーン&マナーを守っています。
片目を失明していながら、その泰然とした対応に、ますますファンを増やした感のある樹木希林を、うまく使いながら、新しいイメージも植え付けようとするフジ。
キリン、ヤクルトが、ガラッとイメージを変えてしまったのと異なり、安全策を採っているのでしょう。
そして1年後、このままのタレントが登場しているのは…。
それは言うまでもないと思います。
2.美人タレントのキャスティング

http://www.tmtown.net/column/image/marocha.jpg
最初のカットだけ見ると、「桜井幸子」かなと思ったら、字幕には、歌が「松たか子」とある。
一人二役のようなのですが、髪型もきっちり変えて、あまりにも完璧な演出すぎて、二役と気付きませんでした。
世間の常識とかけ離れた、ドロドロ恋愛劇が当たり前の「梨園」における、一服の清涼剤の松たか子。
彼女の男性遍歴も、なかなかのもののようですが、さっぱりした性格が好かれているのか、悪いイメージにはつながっていないようです。
CMそのものは、「完璧」すぎるような気がして、かえって印象に残りにくいかもしれません。
ましてや、サントリー「伊右衛門」のヒットもあり、緑茶飲料は、ますます厳しい競争になっています。
その中では、このCMから、まろ茶の復活につながるとは思えません。
ただ、彼女松たか子のキャリアアップにだけはつながる、そんなCMだと思います。
でも、「まろ茶」は、ずっと井川遥だったんですよね…。
彼女も、もうダメってことか…。
タレントパワーを持続することの難しさも実感させる、「まろ茶」のCMです。
もう1つ、美人というよりも、最近は「金鳥タンスにゴン」のCMの印象ばかりの「沢口靖子」。
「美人がここまでやる」という威力は、女芸人泣かせか。
かぶりものをやるジャニーズと同じですね。

しかも、あの浜田幸一さんと共演です。
ボスは、今のシリーズになってから、浜崎あゆみ、原田芳雄、曙太郎、叶姉妹と起用してきて、今度はこの2人。
今さら「美人」としてだけでは起用しにくい沢口靖子を、さすがサントリー、しっかりと金鳥のカラーを使いつつ、でも「サントリーだね」という印象のCMにしています。
最後のセリフ、「アラバマ倒れたわね」なんて、ドコモやauが使いたくなるようなセリフまわしではないでしょうか。
サントリーの実力(代理店の実力?)を、まざまざと見せつけてくれます。
その一方で、個人的には、「もう叶姉妹が起用されることは、ないんだろうな…」とも考えてしまいますな。
井川遥と叶姉妹。
何か、どこか似ていません?
3.復活と新参と一発
最後はキャスティングではなく、色々なパターンのCMを紹介します。

2バージョンあるうち、こちらは「バイト募集篇」。
タレントの女の子の名前は忘れましたが、意外と有名な子ですよね。
隠れたCMタレントというやつか。
ミスドは、企業イメージが地に落ちて、しかも「混入事件」が後を絶たない。
CMをやるにも難しかったのでしょう。
そのためか、この「バイト募集篇」には、あらゆる要素が盛り込まれています。
一つは「ドーナツ全品105円」だし、「トゥイーティーキャンペーン」もあるし、「企業イメージを回復する」こともある。
でも、今回のCM、最大の目的は、「バイト募集」なのではないでしょうか。
常識的には、あんな事件ばかり起こすような企業でバイトをしたいという人はいませんものね。
マニアに支えられていたはずのミスドも、アルバイトの募集にも苦戦したのでしょう。
そこで、「ちゃんとやっていますよ」という企業姿勢を見せつつ、同時に「バイトもいかがですか」と提案する。
新入学シーズンならではのCMでしょう。
果たして、アルバイト採用にどれだけの効果があるのか。
是非知りたいところです。

これは最初、象印かタイガーの「マホービン」のCMだと思いました。
象印だったら、岩下志麻の「象印夫人」みたいな例もありますし、ありえないことではないとね。
でも、ずっと見ていくと、何とまあ「ケンミンビーフン」の新製品CMでした。
健康ブームにプラス、「アジアン料理ブーム」に乗っかって、「ビーフン」をカップ焼きそば風にして、発売したんですね。
冷静に考えれば、「どうして今までなかったの?」と思うくらい。
というより、「なくても、やってこれたのか…」とも。
女性を意識しているのか、CMにカロリー表示まで出しています。
CMそのものは、インパクト勝負みたいな感じで、新製品としては、まあまあの出来か。
コンビニで、日清やペヤングの棚を切り崩せるのなら、「ひょっとしてヒット?」という気もしています。
これは、一度食べてみたい商品ですね。
あと、オセロ松嶋も、一人前になったんだな…と感じ入ってしまいます。
中島も、ピンでCMに出ているし、意外と使える女性タレント、オセロ。
CMの名脇役の道を歩むかもしれません。

帝都高速度交通営団(営団地下鉄)から、「東京メトロ」に生まれ変わったというCMです。
関東圏以外では、流れていないかも知れませんが…。
この男性タレント、この前のテレビ朝日系「エースをねらえ!」で、藤堂さんの役をやっていた人ですよね?
あの「失敬!」の。
まあ、それはいいとして、どうしてこんなシュールなものにしてしまったのでしょう。
「ハートMの東京メトロ」とか「ココロも動かす地下鉄へ」といいつつ、ちょっとコワイ感じ。
営団地下鉄としては、初のCMですよね、おそらく。
そして今後、次々とCMを打つとも思えない。
そう考えると、「最初で最後のCM」となる可能性もある。
だったら、もう少し、明るいイメージでもよかったと思うのですが…。
だって、CMなんてやらなくても、乗る人は乗るんだし。
そういえば、「東京メトロ」になって、まだ銀座線しか乗っていませんが、気付いたことを一つ。
「車内放送」が変わりましたね。
以前の、ちょっと「機械的」なアナウンスから、若い女性が、普通に喋るような感じのアナウンスになっています。
私としては、「お、いいね」という感じ。
銀行のATMと、ケータイの留守電転送の声は、同じ人というのは、有名なトリビアですが、あんまり無機質な声ばかりではつまらないですもんね。
「人間」が動かしている地下鉄なのですから、声にもっと柔らかみがあっていい。
個人的に、密かなヒットアイテムだと思っています、東京メトロの車内放送。
でも、東京メトロのサイトには、そのことは、どこにも書いていないんだよな…。
私の気のせいなのでしょうか?
どなたか教えてください。<(_ _)>
PR
最新記事
(2004/10/12)
(2004/10/05)
(2004/09/28)
(2004/09/21)
(2004/09/14)
(2004/09/07)
(2004/08/31)
(2004/08/24)
(2004/08/10)
(2004/08/03)
(2004/07/27)
(2004/07/20)
(2004/07/13)
(2004/07/06)
(2004/06/29)
(2004/06/08)
(2004/06/08)
(2004/06/01)
(2004/05/25)
(2004/05/18)
(2004/05/11)
(2004/04/27)
(2004/04/20)
(2004/04/13)
(2004/04/06)
最古記事
(1991/01/01)
(1991/11/01)
(1999/10/26)
(1999/11/17)
(1999/11/25)
(1999/12/27)
(1999/12/29)
(1999/12/31)
(2000/01/01)
(2000/01/05)
(2000/01/09)
(2000/01/10)
(2000/01/15)
(2000/01/15)
(2000/01/17)
(2000/01/21)
(2000/01/23)
(2000/01/30)
(2000/02/06)
(2000/02/09)
(2000/02/12)
(2000/02/20)
(2000/02/23)
(2000/02/27)
(2000/03/04)
アーカイブ
ブログ内検索
P R