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1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。 大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
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1.キミは半魚人を見たか?


皆さん、見ました?
何がって、先週の「水曜スペシャル」。

ネタはもちろん、「『藤岡弘、探検シリーズ探検隊シリーズ第5弾』アマゾン縦断6000キロ・密林の恐怖イプピアーラ・これが半魚人伝説の真実だ 未確認生物を追え」(テレビ朝日系列)です。(^▽^ハハハ

これの視聴率がどのくらいだったか、まだ分かりません。
だいたい速報するような番組じゃないですもんね。

でも、凄かったんですよ。
何が凄かったって、ネットでの盛り上がりが。
もちろん、ネットと申しましても、例によって「2ちゃんねる」ですが。
アテネ五輪の伝説となった「奥村スレ」とは、また異なった盛り上がりでした。(^-^;)

番組自体は、皆様ご存知でしたでしょうか。
伝説の名番組「川口浩探検隊シリーズ」を、初代仮面ライダーの「藤岡弘、」復活させてくれたんですね。。
まあ、彼しかいないでしょうね、この番組ができるのは。

内容は、今さらいうまでもなくヤラセの嵐。
猛獣や未知の生物を慎重に追っているはずなのに、カメラが隊より前から写しているとか、必ず隊員の誰かが大蛇に襲われるとか、ピラニアに襲われるとか、でも大怪我は絶対にしないとか、まあそんなことはどうでもいいんです。
川口浩時代は、「行け行け川口浩」(by嘉門達夫)という曲にもなるくらい、みんな楽しんでいましたもんね。

ちなみに、私は、ほぼ毎回見ておりました(爆)。
大仰な音楽、画面いっぱいになる荒々しい文字。
青臭いガキの心をときめかせるには、最高の番組でした。

最も記憶に残っているのは、「猿人バーゴン」ですかね。
誰がどう見ても、「単なるオジサン」でした(超爆)。
そのすぐ後、案の定「ひょうきん族」で、西川のりおがコントをやってました。

でも、その川口浩さんが急死して以来、当然のごとく番組は存続しなくなり、マニアは寂しい思いをしていました。
それを、藤岡隊長という久々にこの番組にピッタリの人材を得ることになり、復活に至ったというわけです。

関東圏で放映された先週水曜日、朝から「実況板」と呼ばれるところで、あちこちにスレが乱立。
それも、放映するテレビ朝日の板だけでなく、フジなど他局板にもスレが立つ有り様。
要するに、「おまえら今晩忘れるなよ」ということです。

普段こんなことをしたら、「スレ間違い」で、即刻削除されるところですけど、それがちゃんとみんな「おーそうだったね」なんて書き込んでいる。
微妙に民主主義を感じます。(^-^;)

そして、放映開始の19時に近づくにつれ、板の緊張感も高まってきて、さあ19時になり、始まった瞬間、「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!」の嵐。

なんと、19時から5分で3スレ、10分で5スレ消化してました。
これがどのくらいのスピードかというと、1スレ1000カキコですからね、「分速500~600スレ」ということでしょうか。
(最終的には、21スレまで行ったらしいです。私は飲みに出かけたので、最後までつき合いませんでしたが)

このくらいのスピードだと、自分で書き込んでも、全然追いつくはずがないから、みんな書き込みっぱなし。
そして、藤岡隊長が一言セリフを言うたびに、それを復唱する書き込みが殺到する。
今回の名セリフの一つ、「危機センサーを働かせろ」(隊長談)が出た時は、もう大変でした。

「危機センサーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!」
「危機センサーを働かせろキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!」
こんな感じで、次々とスレが消化されていく…。

これ、もしかして、BSデジタルなんかよりも、よっぽど「双方向」なんじゃないかなと。
いや、一方通行なんですけどね。
でも、今、放送局がやっきになって進めている、「では皆さん、お手元のリモコンボタンを押してください」みたいな感じよりも、よっぽど「ネットらしい」気がするんですが。

アテネ五輪の奥村スレの時は、「21世紀の街頭テレビなのでは」と思いましたけれど、今回の水スペは、何なのでしょうね。
川口浩時代も、街頭でテレビを見たわけじゃないし…。
強いていえば、「1億総ツッコミ時代」が「クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ ???」のでしょうか。

テレビ局や構成作家が、ミエミエに仕込んだ番組は、利口になった視聴者には、もはや相手にされない。
でも、ここまで「とことん仕込んだ番組」だと、一部のネット視聴者にはモーレツに歓迎される。
低視聴率番組の救済の方向性が、垣間見えるのではないでしょうか。

とはいえ、やたらめったら、水スペのノリをパクっても、また「ねらー」の批判の矢面に晒されるだけなんですけどね。
難しいもんですテレビも。

ちなみに、例の「半魚人」の映像。
番組中出てきたのは、ついにコレだけでした。
絶対にナイショだよ
わからんって、これだけじゃ。(^-^;)



2.コンプリートな環境


先日、矢沢永吉とチェコ国立交響楽団の競演を見に、東京国際フォーラムに行ってきました。
日記の方にも書いたように、KISSとメルボルン交響楽団との壮絶なコンサートを(DVDで)見てしまった私としては、正直消化不良だったのですが…。

メルボルン交響楽団は、全員KISSのメイクをして演奏してましたからね。
もっともKISSは、ロック全開バリバリの「Detroit Rock City」や「Black Diamond」、ラストは「Rock'n Roll All Nite」まで、火柱や花火がギンギンに飛び交うコンサート。

矢沢は、あくまでも「矢沢クラシック」ということで、「今晩は全開バリバリは絶対禁止」というコンサートでしたから、そのためということもあったのでしょう。
もっとも、オーストラリア人とチェコ人の国民性の違いもあったのかな。

でも、遙か昔の横浜文化体育館で、「族」どうしがマジ喧嘩して、コンサートが途中で終わりそうになったことを考えれば、永チャンも進化したもんです。(^^ゞ
考えられませんよ、あの時代からは、「オーケストラ」なんて。

ていうか、KISSが初来日して、武道館公演を行ったのが1977年4月。
この前のNHKアーカイブスでもやっていましたけど、武道館始まって以来の、火薬使いまくりのコンサートだったそうですねアレは。
そして矢沢が、日本人ロックアーティストとして初めて武道館でやったのが1977年8月。
奇遇ですなぁ…。

「見てくれ」で、ともに苦労してきたというところも似ていますか。
誤解されまくってね。
片や「キワモノハードロック」、片や「ツッパリ暴走族の親玉」。
そんな日本と米国、2組のロックアーティストが、30年後に、世界的なオーケストラを率いてコンサートをやるなんて、中学2年生のボクちゃんには、夢にも思えなかったゼ。(^▽^ハハハ

そんなこんなで、1年の中で、矢沢の活動が活発になってくると、マスコミにファンが多いためか、あちこちで「矢沢マンセー」的な特集が組まれます。
ファンと、そうでない人の温度差が、最も激しいだろうアーティストだから、売上的にどうなのか分かりませんけどね。

まあ、マスコミの自己満足でしょうか。
「生の矢沢に会いたい」という自分の欲望をかなえるための。

今、「Men's EX」なんてファッション誌にまで載っているみたいですが、私が買ったのは文藝春秋の「TITLE」。

本当は、買うつもりはなかったんですが、クレージー剣バンドの横山剣の談話が、ビミョーに面白かったので、つい買ってしまいました。

横浜出身の彼が、矢沢の楽曲の中から、横浜、横須賀の臭いのする曲を選定して、「こんなイメージ」と語っているんです。
曰く、「横浜のヤツは、何かあった時、東に行かない」とかね。
「この曲のイメージは、夏の暑い日、根岸線山手駅の感じ」とか。
浜っ子なら、ゾクゾク来ちゃうワードですな。(^-^;)

で、本題は、その中の矢沢のインタビューからです。
以下の文章がありました。
1曲仕上がるたび、彼(矢沢のこと、筆者注))は音をMDに収めて、スタジオから出ていった。カーステレオでかけてみて、音のバランスをチェックするのである。
「環境が違うから。スタジオってコンプリートの環境でしょ。でも自分の車の中でふだんどおりに“ペ~ン、ホワ~”って聴いていると、意外とちゃんと聞こえるわけですよ。(中略)アメリカのミュージシャンってけっこうみんな自分の車でチェックしてるらしいね。クルマのなか、もしくは自分の部屋とか、ふだん自分が酒飲みながら“がーん”と聴いているようなステレオがいちばんわかるんだよ」

(TITLE10月号、文藝春秋社、P39~40より)
んで、こちらのコラムも、チロッと読んでみてください。

どうです、私の言っていること、アメリカのミュージシャン並みじゃん。(^▽^ヒヒヒ
私のいう「現場感覚」は、矢沢のいう「コンプリートな環境」からは得られないってことですよ。
分かります?
コンプリートな環境で何かを作り上げて、それで納得していてはダメと。

だから、やっぱりコンビニ弁当を開発する人は、公園やら、工事現場やらに、実際に行って、食してみないとダメよということです。
カップラーメンを開発する人は、一人ワビしいアパートにでも行って、ロクに温めてもいない湯を、あえて入れてみるとかすることも大切なはずです。
皆さんも、身近なところで、こういうこと、絶対にあるはずですよ。

ちなみに、3年前のコラムで、「ビートルズの唄が~」と書いておりますが、これは実際にあったことで、ある日、タクシーに乗った時に、ビートルズの「シー・ラブズ・ユー」が流れてきて、メチャメチャ感動したのでした。
やっぱりいい曲は、ボロいカーラジオで聴いてもイイんですよ。

 
3.うまい商品


こちらの写真をご覧下さい。

お食事中の方は、申し訳ございませんでした。
私の事務所のトイレです。
ちょーっとだけ汚れてますけど、今回はトイレ関係商品の話です。

その商品とはコチラ。
右ではなく、左の商品です。
花王の「トイレマジックリン・パワーリキッド」です。

花王のマジックリンは、台所から始まったのでしょうか、ついに「トイレ」が登場です。

今までのトイレ掃除用品としては、私の事務所にもある「ルックトイレの洗剤」(ライオン)などの「洗剤系」が主で、それに小林製薬の牙城(なの?)と思われる「ブルーレット」などの「芳香剤系」がある。
あとは、クイックルワイパーの派生商品である「トイレクイックル」で拭くとか、普通にタワシとか。

私の事務所のトイレは、タンクの汚れなのか、汚物の汚れとはまた別に、変な赤茶けた筋が付くんです。
最初は、「呪いのトイレか?」と思っていました。
だって、掃除をしても、2週間も経たないうちに、またすぐ付いてしまう…。

臭いとか、そういうことではないので、放置していましたが、微妙に心にひっかかっていたんです。
だって、1人の事務所で、トイレ掃除はできるだけラクにしたいでしょ。
でも、汚れてくるたびに、「あ゛~面倒くさい」といつも思って、思うけどいつもそのまま放置。
だって、1人で仕事するだけで、誰が訪ねてくるわけでもないですからね。
せいぜいやって、2ヶ月に1度です、トイレ掃除は。

そんな時に、この花王の「トイレマジックリン・パワーリキッド」を見て、「これだ!」と思い、早速買ってきたわけです。
購入してから、2週間以上経ちますが、おかげさまで汚れは付きません。<(_ _)>

要するに、「洗剤系」と「芳香剤系」の中間商品ですよ。
そして、花王の「マジックリン」ブランドを使って、小林製薬の芳香剤の牙城を崩しにいった商品。

改めて、小林製薬「ブルーレット」のサイトを見てみると、マジックリン登場後に変えたのかは分かりませんけど、似たような効果が書いてあります。

「酵素洗浄成分が汚れを分解」「シリコンコート剤が便器に付着し、汚れをはじく」とかね。
でも哀しいかな、下の方に書いてある品名は、思い切り「芳香・防臭剤」です。
そう、「洗剤」ではないんですよ。

「ブルーレット」というブランド名を聞いて、普通は「芳香剤」と答えるでしょう。
ところが、主婦は「マジックリン」と聞けば、「洗剤」と答えるはず。
ブランド拡張のお手本ですね。
自社ブランドの強みを活かして、エクステンションするという花王の心憎い戦略。

仮に、わざわざ高い金をかけてネーミングを考えて、新ブランドなんか立ち上げたとしても、主婦への「見え方」は「芳香剤」になってしまうはず。
そう、新ブランドでは、おそらくダメなんですよ。
「マジックリン」という花王の洗剤系ブランドがあったから、そして花王がこのような置くタイプの芳香剤を出していなかったからこそ、取りえた戦略だと思っています。

そして、花王の凄いところは、実際に効くところ。
何しろ、私の事務所で、このマジックリンの前は、ブルーレットを使っていたんですから。
そう、ブルーレットでは、「赤茶けた筋」はきれいにしてくれませんでした。
今のところ、マジックリンの方が優れいていると思っています。

花王は、無料サンプリングをすべきでしょうね。
実際に2~3週間使えば、主婦なら理解できるのではないでしょうか。
「こんなにラクなのか」と。
それには、使ってもらわないとダメ。
マジックリンブランドだけでも、「商品の意味」は伝わるはずですが、それよりも実際に使ってもらった方が早いでしょう。
あとは「詰め替え用」で回していけばいいのですから。

それにしても、小林製薬の気持ちはいかばかりか?
黙ってはいないでしょうねぇ、おそらく。
どのくらいのスピードで、対抗商品を出してくるのか、楽しみです。
年内に出したら、凄いですね。

そして、その商品名は「ブルーレット・便器ピカピカ」とか、そんな感じではないかと思っております。

 
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