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1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。 大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
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巷では、ライブドアの近鉄買収が、すっかり騒動化していますが、先週土曜日、1年ぶりに横浜スタジアムまで、野球を見に行ってきました。(^▽^ハハハ

首位を走る「俺竜中日」に対して、4月の勢いはどこへやら、指定席に落ち着きそうな気配の「大ちゃん横浜」。
野球に興味のない方であれば、「そんなんで客が入るの?」とお思いかも知れませんね。

ところがどっこい、当日のスタジアムは、こんな雰囲気でした。
どうです、両翼の外野席は超満員です。

試合開始とほぼ同時刻に到着して、外野自由席に入ったのですが、すでに最上段で立ち見でした。
日射しも強くて、ビールをがぶ飲みしたくなるけど、売り子さんがなかなか来ない状況で、身体的にも精神的にも、ヒジョーにきつい試合でした。(--;)ダレノ゙?
まあ、最終的に、佐々木の完璧な投球も見られて、家族的にもよかったのですが。
何しろ、家族で見に行って、勝ったのは初めてかも…でしたから。

で、先ほどの観客席、外野席は超満員で大騒ぎなのですが、ふと内野席に目をやると、こんな感じ。
写真で見ると、少しわかりにくいですが、まあガラガラです。

要するに、ラッパや太鼓をドンチャカやって、愛するチームを熱狂的に応援したいファンは球場まで来るけれど、ノンビリと「野球を観戦したい人」は、あまり来ていないということです。

この問題の根源の一端は、チケットの価格に行き着くと思います。
何しろ「外野自由席」は、「大人1800円、子供500円」と安い。
家族合計で4600円ですしね。
まあ、この値段で、元メジャーリーガーの投球が見られるなら、立ち見でも許せます。

ところが、「内野席」は、「内野自由席」が「大人2500円、子供800円」。
ちょっと、グッとくる値段ですね。

で、「内野指定席」になると、「A指定」が「4000円」、「B指定」が「3500円」です。
指定になると、大人・子供関係ないですから、これじゃ親子連れは厳しい。

昨年、家族4人で奮発して、「B指定」に入ったのですが、到着した時は、すでに我がベイスターズは3点先制。
「おー、こりゃいいわ」と思ったら、そこから中日に、ホームランを雨あられと打たれて、たしか6対3くらいで負けました。(T-T)号泣
それ以来、スタジアムに行くことはやめておりました…。

どうせ客が入らないなら、自由席をもっと内野まで広げて、価格を下げればいいんですよね。
その辺を機動的に対応できないところが、日本の球団経営の拙さでしょう。
横浜スタジアムなんて、中華街や山下公園、みなとみらいなど、吸引力のあるスポットが近くにたくさんあるから、ファン以外にも「ちょっと野球でも見てみようかな」と思わせる価格にすれば、相当集客できるはずなのに。

かつての栄光にしがみついて、自分達が、その日暮らしの水商売であることを分かっていない、それが日本の球団経営です。
特に「球場運営」は、ホテルなどと同じ、席が埋まらなければ、安くても叩き売る必要があるのに、それをしない。
これじゃ、ジャイアンツ以外の球団が「赤字」であってもしょうがないでしょう。
(もっともベイスターズは、ちょい黒字くらいだったか…)

この日の、「熱狂的ファン席」だけ埋まって、他はガラガラという現象、同じような例を見たことがあります。
それは「Jリーグ」。
Jリーグは、野球と対照的に、今のぼり調子ですが、大半の試合は、ゴール裏のサポーター席が埋まるばかりです。
Jリーグは、ここから、どのようにファン層を広げていくのか。
野球が、落ちぶれかかっているだけに、今が最大のチャンスでありましょう。

ちなみに、我が地元、J2の川崎フロンターレは、7月2日(金)の試合、集客のために、西城秀樹を呼んだ様子。

「YMCAを歌って盛り上がろう」って魂胆ですな。
ちなみに、浜スタでも、試合終盤になってくると、イニングの変わり目に、やっぱり「YMCA」がかかります。
こちらは、本家の「ヴィレッジ・ピープル」バージョンですが。
野球も、サッカーも、プロモーションに携わる人間の発想の限界を露呈している気がします。

でも、やっぱり盛り上がるんですけどね、YMCA。
スタジアムでは、外人さんも、一緒にノってますから。(^▽^ケケケ

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ということで、ライブドア問題です。

個人的には、31歳で資産数百億円の東大卒社長なんて、やっかみ以外の気持ちを持てるはずがありません。(^-^;)
だって、そりゃムカつきますよ。
いや、正直羨ましいんですけど…。

でも、今回ばかりは、もう少し頑張って欲しい気持ちがあります。
今の時代に、あのナベツネにケンカを売っただけでもエライです。
誰も、ナベツネに抗うことをしていないんですからね。

ただ、堀江さんも、もっと孫正義的に、堂々とケンカを売ってもよかったんじゃないでしょうか。
堀江さんも、さりげなく言ってましたが、「加盟料」や、「外資は排除」「消費者金融もダメ」等の問題を正面からつけば、独禁法で訴えることも可能でしょう。
アメリカだったら、間違いなく有罪でしょう。
日本は分かりませんけど。

今回の件は、堀江さんが、日本プロ野球界にケンカを売ったというよりも、ライブドアがオフィシャルに営業活動をしている、そんな感じがしませんか。
営業ですから、はしたないマネは、絶対にしない。
ポロシャツを着て現れますから、誤解しがちですけど、堀江さんのやっていることは、正当な商行為ですよ。
だから、イマイチ迫力がない。

もっとケンカしちゃって欲しいなぁ…。
「ジジイはとっとと引退しろ」くらい言っちゃって、大騒動を巻き起こして欲しいですよ。
「アンタんとこの勧誘員は、いかがわしくないのか?」とかね。
私は、絶対に応援し続けますから。
まあ、この辺を荒々しくできないところが、ナベツネとの格の違いかなぁ。

近鉄・オリックスの件も、どう決着するのか分かりませんし、興味も薄れる一方ですが、私が最も気になったのは、「俺の知らないヤツ」発言です。
あの言葉、真意なのでしょうか?
それとも、いつもの勢いだけの発言なのか?

曲がりなりにも、東証マザーズに上場している企業を「知らない」の一言で片づけるなんて、大マスコミの代表の発言として許されるのでしょうかね。
というより、ライブドアくらい、みんな知っていると思ったんですけどね…。
だって、有名でしょ?
いや、私も、自分の価値観にズッポリ嵌っているのかなと、不安に思った次第です。

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ライブドアという、新興IT企業が、プロ野球に挑戦状をたたきつけたことで、一番ラッキーだったのは、楽天なのではないでしょうか?

何しろ、イルハンに払った大枚が、ムダに終わって、その投資判断の是非が問われるところ、世の目は、ライブドアに一斉に向かってくれましたからね。
ちなみに、イルハンは、もう戻らないんですよね。

楽天三木谷さんにしてみれば、何億円といっても、所詮「はした金」だろうから、いい勉強になったことでしょう。
楽天の成長軌道からすれば、ちょっとミソをつけて、私としては、イヤな感じですけどね。

「いい勉強になった」といっても、今回の「イルハン問題」、実は根が深いと思っています。
それは、イルハンの代理人役が、日本のサニーサイドアップ、つまり中田英が所属する事務所だったこと。

今回の一件は、これまでのプロ野球、Jリーグが、度々煮え湯を飲まされてきた、海外の辣腕代理人に、苦もなくひねられた訳ではないです。
曲がりなりにも、日本人が経営する「事務所」ですからね。
サニーサイドも、楽天も、もろとも一杯喰わされた訳です。
こんなんでは、日本の「事務所」が、欧米の代理人と対等にやれる日は、まだまだ先と思ってしまいます。

サニーサイドアップの見解が、まだ見当たらないのですが、どうなのでしょうね?
中田英の去就もさることながら、イルハン問題を、しっかりと説明して欲しいところです。

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と、野球、サッカーと、日本の2大スポーツが、さまざまな騒動を起こす中、他のスポーツも、地道に蠢いています。
そして今、最大の地殻変動が起きているのは、間違いなく「女子ゴルフ」です。

昨年、アマチュアながら、ツアー優勝を果たした宮里藍が、今年の開幕戦、地元沖縄でプロ初勝利をあげたかと思えば、今度は、自分のスポンサー、サントリーが後援する大会で2勝目。
この試合では、昨年の最終日の入場人員4000人が、今年は8000人と倍増したそうですから。
最終日、最終ホールは、こんな感じでした。

こんな光景、ジャンボ尾崎全盛時代でも、そうそうなかったこと。
海外でも、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズクラスのスーパースターが、余裕を持った優勝を飾る時でもなければ、こんな光景はお目にかかれないものです。
それを、まだ高校を卒業したばかりの19歳の女の子が成し遂げている。

宮里藍については、当コラムで2年前に取り上げました。
>早晩、プロのトーナメントで勝っても、全然おかしいとは思いません。
>実力は、もちろんあるのでしょうけど、何といっても、「目」がいいですよ。
>高校生にして、うーん言い過ぎかもしれないけれど、タイガー・ウッズが集中してい
>る時のような目つきをしますから。
>「この子は、ちょっと別格」という雰囲気が、ありありとしますよ。
>あの目を見て、何も思わない方は、たぶん人事部には向かないと思います。(^-^;)
>皆さんも、一度ご覧ください、宮里藍ちゃん。
>(マーケティング的コラム114号 2002.6.17)
ちょうど2年前くらいだったんですね。
やっぱりあの「目力(めぢから)」は、凄いですよ。
周囲を納得させる力を持っています。

そしてあの言動。
何も、ゴルフが強いだけだったら、ここまでファンは集まらないです。
現に、女王不動裕理は、宮里より強いんだし。
「人間力」を感じますね、宮里藍からは。
人間的な強さ、確かさを持った人間は、やはり年齢に関係なく、尊敬されるものです。
親の教育の重要性を、私もしっかと受け止めております。<(_ _)>

翻って、男ゴルフの情けないことといったら…。
試合は、3日目まで、日本人の「○○が2打差首位!」という見出しを見るんですけど、最終日、蓋を開けてみると、だいたい外人選手が優勝している。
ちなみに、先週末の試合まで、ここ3週連続して、外人選手が優勝しています。
今さら、日本人も、外人もあったものではないけれど、やっぱり母国の選手が弱い競技は廃れますからね。

まあ、試合で弱いのはいいとしても、日本の第一人者である選手が、格闘家小川直也の「ハッスル」をやたらマネするのは、いかがなものかです。
あれが、彼の役回りと認識しているんだろうけど、アメリカツアーで、あんなことする選手いるんですかね、第一人者で。
「ロール・モデル」(role model)という言葉を、たぶん彼は知らないのでしょう。

宮里藍をはじめ、続々登場する女子アマチュアや、若手女子プロの堂々とした態度を見るにつけ、男のだらしなさが、ますます浮き上がって見えます。
男ゴルフは、丸山が、海外メジャーで優勝しても、当分ダメっぽい気がしています。

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男ゴルフは、ダメとしても、一般ゴルファーは、日本に1千万人いると言われていますから、ゴルフ市場は、まだまだ底堅い。

その一方、テニスでは、杉山愛が、ウィンブルドンでいくら「準優勝」をしても、もうたいして取り上げてくれない。
ダブルスですから、しょうがないんでしょうけどね。
昔だったら、センターコートでプレイしただけで、大騒ぎだったのに。
「慣れ」とはオソロシイものです。
「4大大会のダブルスで優勝しても当たり前」の時代なんですから。

もっとも、杉山自身も、もう少し「人間力」を磨かないとダメでしょうね。
彼女の成績は、過去の日本選手で最高クラスになりつつあるのに、マスコミには登場する機会が少ない。
宮里藍と比べると、人間力の差でしょう。
もっとマスコミを見方につける言動を考えなければ。

先週末、最も悲惨な結末を迎えたスポーツは、「ラグビー」でしょう。

こんな蒸し暑い時期に、テストマッチ「対イタリア代表戦」が行われました。
秩父宮ラグビー場に、観衆1万4千人も集めて。
そう、ラグビーファンは、まだこれだけいるんですよ。
ところが…。

試合は、肝心のところで、日本を代表するエーストライゲッターが、「インゴールノックオン」という信じられないプレイをしでかしたそうな。

このプレイ、野球でいったら、大ホームランをかっ飛ばしたのに、最後のホームベースを踏み忘れるようなプレイかな。
サッカーでいったら、DFを抜き去り、GKも交わして、さあ、あとはゴールに流し込むだけというところで、コケてしまい、ゴールならずといった感じかな。
まあ、そのくらい、「どアホ」なプレイです。

このプレイが、試合の流れと関係なかったら、どうでもいいのでしょうけど、相手監督からも、「あのトライが決まっていたら、流れが変わった」みたいに言われてしまうのですから…。
朝日新聞も怒っているのか、せっかくのテストマッチの写真は、日本のミス(やはりノックオン)を掲載しています。

期待を裏切り続ける日本ラグビー、終焉の日は近い。
そう思わざるを得ません。
浜松大学では、これからラグビーに力を入れるんですけど…。


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