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1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。 大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
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あなたは、自分の給料に満足しているだろうか。
おそらく、大半の人は「もっと欲しい」と思っているだろう。
それも、「自分の働きに比べたら少なすぎる」というくらいに。

当然ではあるが、給料とは、お客様に払っていただいた代価の一部から充てられる。
では、お客様は、我々がつけている「価格」を適正と思って、払っているのだろうか。
今問題にしたいのは、経済学の需給バランスとか、難しい話ではない。

こんな話を聞いたことがある。
ある自動車部品メーカーが、自動車メーカーに、その「部品の納入価格」の話しになったときの話である。
「これ以上納入価格は下げられない」という、部品メーカーに対して、自動車メーカー担当者が、

「あなた、○○○という車種に乗ってますよね。(もっと下の車種の)△△△でもいいんじゃないですか?」

と言ったという話である。
「乾いた雑巾を絞る」と言われた業界であるから、やっぱりこのくらいのことはしているのだろうか。
「お客様」は、納入業者の生活のどこまで侵害する権限があるのだろうか。

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翻って我々マーケティングの業界である。
我々の「納入品」の価格の大半は、「人件費」によって決まってくる。
この「人件費」が問題である。ソフトウエア産業などにもよく見られるように(「1円入札」とか)、とかくこの人件費は切り詰められやすい。
「値引き」の格好のターゲットとなる。

我々の人件費について、お客様はどのように考えているのか。
「もっといい生活をしたい」と思う反面、「もっと切り詰めた生活をすればいのでは」とも思う。

巷のコンサルタントはどうなのだろうか。
我々の業界よりも、もっと「ええ商売をしている業界」である。
よく、大物コンサルタントが、競走馬を持っていたり、海外にダイビングをしにいったり、という話を聞く。
彼らに、コンサルティングを委託した会社の人々は、彼らのそんな遊興費まで「承認して」、コンサルタント料を払っているのだろうか。
それなりの難題を解決するのだから、ちょっとはマシな生活が約束されるのはいいとしても、「競走馬」や「高級マンション」までは「いい」と言っていないという気もする。
でも、仮に、競走馬はダメとして、高級な犬だったらよいのか?
ダイビングはダメだけど、九十九里に海水浴なら、いいのか?
じゃあ、千代田区の番町の億ションではなくて、世田谷の8000万くらいのマンションだったら、人はどのように思うのだろうか。

要は、社会的に目立つ人は、ロールモデルとしての行動を求められるのだろうか。
この課題は、まだ私自身昇華できていない。もう少し考えてみたい。

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