1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。
大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
メダルラッシュに湧いたアテネ五輪も終了。
皆さん、この「五輪」はマスコミ用語だって知ってました?
JOCの方に教えていただいたので、間違いありません。
マスコミが、「オリンピック」と書くのを面倒がって、「五輪」と略して以来のものだそうです。
あと、商標とかも関係あるのかな。
最後に来て、室伏が繰り上がりの金メダルだったり、男子マラソンではトップランナーを襲う者ありで、最後の最後まで話題が満載でした。
そんな中、冷静に振り返ってみると惨敗だったのが、「団体競技」。
金メダルが必須条件だった「野球」「女子ソフト」は言うに及ばず、メダル獲得の宣言も出た「女子バレー」、そして「男子サッカー」。
アテネ「五輪」の「期待はずれ」は、こんなところでしょうか。
もっとも、男子サッカーの事実上の決勝戦といわれた「アルゼンチンvsイタリア戦」、そして女子バレーの準決勝「ロシアvsブラジル戦」を、それぞれ偶然見ていたんですけど、「日本は10年早いです」(断言)。
プレイのレベル、漲る闘志、いずれも日本戦で見たものとは、最低でも2ランクくらい違うように思えました。
女子バレーのロシアなんて、ブラジルに5ポイントのマッチポイントを握られてから、フルセットに持ち込んでの大逆転勝利。
ブラジルも気迫溢れるプレイで、最後まで息をもつかせぬ展開。
最後の最後で、ロシアの執念が勝ったように思えましたが、「ロシア女性も、こんなに興奮するんだ…」と、浜松のホテルで一人感心していました。
ロシアの人って、ともすれば「氷の微笑」なんて、勝手に思ってしまいますけど、やっぱり熱い人たちだったんですね。
女子バレーは、決勝戦も凄かったみたいですけど、日本のカワイコちゃん選手なんか放っておいて、こっちを放映すべきだったのでは?
だって、プレイのレベルが全然違いますよ。
マスコミの怖さを、思わず知らされますね。
大本営発表しか知らされない我々。
メグカナが、マジでメダルを持ち帰ると思っていた人も、少なからずいたでしょうしね。
---
女子ソフトが銅メダルで終わったことよりも、高給取りのプロ選手をズラリ揃えた野球ほど、情けないと思った競技はなかったでしょう。
5億円の近鉄中村を筆頭に、億万長者がゾロゾロいるスター達を、アマチュアが大半のオーストラリアに2連敗。
しかも、そのオーストラリアのコーチ陣は、アメリカメジャー関係者で、日本を徹底研究していたとのこと。
「勝てると思ってました」なんて言われた日には、立つ瀬がないですな。
銅メダルをもらった後の、ちょっと開き直り気味の発言に、またファンは憤りを増したりして。
いくら長嶋さんが、成田のホテルまで迎えにきて、握手してくれたって、ヤツらへの怒りは収まったわけではありません。
その選手・コーチの発言でいくつか気になるものがありました。
例えばこれ、主将宮本選手の発言。
「一つのプレーも気を抜くことはなかった」
当たり前だろ。(--;)
「気を抜く」というマイナスのレベルの話ではなくて、「気迫をどこまで高めるか」というプラスのレベルの話ですよね。
ましてや、五輪の野球とはいえ、世界最高の舞台のはずだし。
我々の仕事でも、「私は、一つの仕事も手を抜いていなかった」なんて、上司との査定で言ってご覧なさい。
「アホか」で終わりますよ。
もう一つ、むかつく談話。
全試合終了後、酔っぱらって足を怪我して、本業の残り試合を棒に振った中村選手。
「みんな完全燃焼できた」
何億円ももらっているヤツらが完全燃焼して「銅メダル」。
日本のプロ野球は、MLBの次と思っていましたが、金の上にMLBがいるとして、要するに4番目のレベルだったということを、自ら証明してしまいました。
ここは、給料を全員10分の1にしてもらわないと、オーストラリア選手に申し訳が立たないですね。
---
このコメントはどうでしょう。
3位決定戦に登板した和田毅投手の話。
「最高のチームだった」
意味は分かります。
でも、最高だったら、最高のメダルを取るべきでしょう。
そのために集められた選手達でしょうに。
実はこれと似たような話を、直接選手から聞いたことがあります。
それは、シドニー五輪終了後、銀座の飲み屋でのこと。
偶然、シドニー五輪野球チームのアマチュアメンバーと一緒になりました。
シドニーでは、初のアマとプロの混成チーム。
あの時も、「金メダルが必須条件」でした。
でも、終わってみれば、野球競技史上初のメダルなし。
飲み会は、残念会だったわけです。
その飲み屋のカウンターで、アマ選手と隣り合って、私も「惜しかったですよね」とか話していましたが、その選手が言った言葉は、未だに耳に残っています。
「いや、メダルは取れなかったんですけど、本当に最高のチームだったんですよ」
彼は、そんな風に言っていました。
「(お前ら高校野球かよ!)」と言いたい気持ちをグッと堪えて、私も大人ですから、「そうだったんですかぁ~」なんて言ったりして。
でも、心の中で、「こんなヤツらじゃ、やっぱダメだな」なんて思っていました。
彼の言葉で、もう一つ印象に残っているものがあります。
「プロの方たちも、本当にいい人ばかりで…」
これですよね、今の日本がダメなのは。
どいつもこいつも「いい人」ばかり。
憎まれ口の一つや二つ叩いて、チームを刺激するヤツがいない。
みんな嫌われたくないから。
仲間はずれにされたくないから。
普段から、精神的に追いつめられた練習をしていなかったのでしょう。
みんな仲良しこよしで、やっている。
たしかに雰囲気はいいのでしょう。
でも、それで果たして、土壇場で力を出せるのか?
イヤミを言う方は、大変ですよ。
自分はミスをするわけにいかない。
己にプレッシャーをかけているのですから。
そういう緊張感を保つ術を、最近の選手は分かっていないような気がします。
日経のスポーツ欄に、コラムを連載している西鉄ライオンズの豊田泰光さんが聞いたら、どんな風に言うでしょうね。
---
そして、もう1つ。
男子サッカーの試合で、何となく気になったこと。
これ、たしかな根拠ではなく、「何となくの印象」です。
たしかに日本は、最初の2試合とも、開始早々失点して、出鼻をくじかれた。
でも、これは(ある意味)毎度のこと。
そこから、結構いい攻撃もあったりして、相手ゴールをかなり脅かしていた。
ゴールキーパーの好守がなければ…というシュートが、いくつかあったように思います。
しかし、気になったのは、キーパーがボールをはじいた後の対応。
例えば、最後に勝ったガーナ戦、後半16分のところを見てください。
映像を見直して、確認したら、こんな感じです。
高松のシュートは、一流国のFWであれば、楽勝で決められる感じのものだった。
ロナウドとか、ジダンならねという感じ。
で、それは阻まれたが、シュートをキーパーがはじいた。
オフサイトを気にしていた大久保が、慌てて前に詰めたが、ガーナのDFにクリアされたと。
大久保は、オフサイドの関係もあって、前に出るに出られなかった。
問題は、すぐ近くにいた小野伸二と石川です。
映像を見ると、パスを出した後、突っ立ってプレイを見たまんま。
石川なんて、高松にパスを出した後、前に詰めれば詰められたのに、その位置のまんま。
まあ、プレイの流れもあるでしょうから、現場の雰囲気は分かりません。
でも、ロナウドをはじめ、超一流のストライカーって、ビューティフルゴールばかりじゃなくて、こういう「こぼれ球」も虎視眈々と狙っていて、確実にゴールを決める「印象」があります。
(すみません、印象ばかりで。でも、ホント、そう感じるんです)
日本選手は、「オレの仕事は終わったから、後は任せたよ」という態度に見えてしまうんですよね。
「ゴールを決めるのは、君らFWの役目でしょ」みたいな。
映像では、詰め切れなかった大久保のプレイに、頭を抱える石川が映っています。
だったら、ゴールまで1センチでも前に詰めていけと言いたいところです。
---
サッカーにしても、野球にしても、この「誰かがやってくれる」という無責任感覚が蔓延していないでしょうか。
「雰囲気のいいチーム」って、どうしてもお上品なプレイになりがちです。
泥臭いことがやりにくい組織になってくる。
サッカーでいえば、ブラジルから帰化した闘莉王みたいに、ガツガツ前に出てくるヤツらばかりだと暑苦しいというのは分かる。
野球でいえば、(とっくに引退してますが)パンチ佐藤みたいに、根性一辺倒でヤリ倒そうなんて、甘い世界ではないのも分かる。
でも、お上品なプレイで、世界に勝てますかね。
営業でいったら、飛び込みやローラーなんてやらなくなる雰囲気。
件数を回るのが、営業の基本なのに、それを忘れて、テクニックにばかり走る。
企画書を美しくすることばかりに終始してしまったり。
商品企画だったら、調査データやマーケティングの理論にばかり走って、自分が本当に作りたい熱い魂が、全然入っていない商品が出来上がったりする。
よくあることです。
似てませんかね、サッカー、野球に。
情けなかった男達に。
私も、昔はそうでした。
テクニックがすべてだと思っていました。
テクニックは、すべてを凌駕してくれると思っていました。
イチロー、松井クラスの超一流なら、テクニック勝負もできるでしょう。
でも、そんなレベルじゃないヤツは、やっぱりテクのなさを、気迫で補うしかない。
やっぱり最後は気迫とか、根性とか、やっぱりそういう精神論ですよね。
最近それが、ようやく分かってきました。
昔は、恥ずかしかったり、照れていたんですね。
ガツガツやったり、泥臭いことは「ダサい」。
この感覚でしょう。
浜松大のサッカー部のヤツと話していた時、そいつは2軍で、「もっとバリバリやらなきゃ~」と言っても、「いや~、そういうの苦手なんすよ」とか言ったりする。
若い時は、そうでしょう。
やっぱ、何かに夢中になっている自分って、どこかで醒めて見てしまうことが多いような気がします。
でも、そいつも1軍のヤツに、「だから○○はダメなんだよ~。もっとガッツかなきゃ」と言われたりして。
1軍のヤツは、プロの感覚に近いから必死なんですね。
その点、2軍だと、大学の部活になってしまう。
この「生活感」の違いでしょうか。
その点、私もようやく生活感が理解できてきましたから。
だって、オレがガツガツやらなきゃ、子供が路頭に迷うことになりますしね。
子供を持つって、要するにそういうことなんだなと思いますよ。
カミさんだけだったら、別にかまわない。
「まあ、二人でのんびりやろうよ」みたいな言い訳もいいでしょう。
でも、子供に苦労をさせるのは、親の恥であり、男の恥。
昔だったら、ちょっと気後れするようなことでも、ガツガツやりますよ今は。
---
ということで、サッカーの選手も、野球の選手も、早いところ子供を作ると、もっと激しいプレイができると思いますよ、ということです。
厚生労働省にも喜ばれるでしょうしね。(^▽^ナハハ
皆さん、この「五輪」はマスコミ用語だって知ってました?
JOCの方に教えていただいたので、間違いありません。
マスコミが、「オリンピック」と書くのを面倒がって、「五輪」と略して以来のものだそうです。
あと、商標とかも関係あるのかな。
最後に来て、室伏が繰り上がりの金メダルだったり、男子マラソンではトップランナーを襲う者ありで、最後の最後まで話題が満載でした。
そんな中、冷静に振り返ってみると惨敗だったのが、「団体競技」。
金メダルが必須条件だった「野球」「女子ソフト」は言うに及ばず、メダル獲得の宣言も出た「女子バレー」、そして「男子サッカー」。
アテネ「五輪」の「期待はずれ」は、こんなところでしょうか。
もっとも、男子サッカーの事実上の決勝戦といわれた「アルゼンチンvsイタリア戦」、そして女子バレーの準決勝「ロシアvsブラジル戦」を、それぞれ偶然見ていたんですけど、「日本は10年早いです」(断言)。
プレイのレベル、漲る闘志、いずれも日本戦で見たものとは、最低でも2ランクくらい違うように思えました。
女子バレーのロシアなんて、ブラジルに5ポイントのマッチポイントを握られてから、フルセットに持ち込んでの大逆転勝利。
ブラジルも気迫溢れるプレイで、最後まで息をもつかせぬ展開。
最後の最後で、ロシアの執念が勝ったように思えましたが、「ロシア女性も、こんなに興奮するんだ…」と、浜松のホテルで一人感心していました。
ロシアの人って、ともすれば「氷の微笑」なんて、勝手に思ってしまいますけど、やっぱり熱い人たちだったんですね。
女子バレーは、決勝戦も凄かったみたいですけど、日本のカワイコちゃん選手なんか放っておいて、こっちを放映すべきだったのでは?
だって、プレイのレベルが全然違いますよ。
マスコミの怖さを、思わず知らされますね。
大本営発表しか知らされない我々。
メグカナが、マジでメダルを持ち帰ると思っていた人も、少なからずいたでしょうしね。
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女子ソフトが銅メダルで終わったことよりも、高給取りのプロ選手をズラリ揃えた野球ほど、情けないと思った競技はなかったでしょう。
5億円の近鉄中村を筆頭に、億万長者がゾロゾロいるスター達を、アマチュアが大半のオーストラリアに2連敗。
しかも、そのオーストラリアのコーチ陣は、アメリカメジャー関係者で、日本を徹底研究していたとのこと。
「勝てると思ってました」なんて言われた日には、立つ瀬がないですな。
銅メダルをもらった後の、ちょっと開き直り気味の発言に、またファンは憤りを増したりして。
いくら長嶋さんが、成田のホテルまで迎えにきて、握手してくれたって、ヤツらへの怒りは収まったわけではありません。
その選手・コーチの発言でいくつか気になるものがありました。
例えばこれ、主将宮本選手の発言。
「一つのプレーも気を抜くことはなかった」
当たり前だろ。(--;)
「気を抜く」というマイナスのレベルの話ではなくて、「気迫をどこまで高めるか」というプラスのレベルの話ですよね。
ましてや、五輪の野球とはいえ、世界最高の舞台のはずだし。
我々の仕事でも、「私は、一つの仕事も手を抜いていなかった」なんて、上司との査定で言ってご覧なさい。
「アホか」で終わりますよ。
もう一つ、むかつく談話。
全試合終了後、酔っぱらって足を怪我して、本業の残り試合を棒に振った中村選手。
「みんな完全燃焼できた」
何億円ももらっているヤツらが完全燃焼して「銅メダル」。
日本のプロ野球は、MLBの次と思っていましたが、金の上にMLBがいるとして、要するに4番目のレベルだったということを、自ら証明してしまいました。
ここは、給料を全員10分の1にしてもらわないと、オーストラリア選手に申し訳が立たないですね。
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このコメントはどうでしょう。
3位決定戦に登板した和田毅投手の話。
「最高のチームだった」
意味は分かります。
でも、最高だったら、最高のメダルを取るべきでしょう。
そのために集められた選手達でしょうに。
実はこれと似たような話を、直接選手から聞いたことがあります。
それは、シドニー五輪終了後、銀座の飲み屋でのこと。
偶然、シドニー五輪野球チームのアマチュアメンバーと一緒になりました。
シドニーでは、初のアマとプロの混成チーム。
あの時も、「金メダルが必須条件」でした。
でも、終わってみれば、野球競技史上初のメダルなし。
飲み会は、残念会だったわけです。
その飲み屋のカウンターで、アマ選手と隣り合って、私も「惜しかったですよね」とか話していましたが、その選手が言った言葉は、未だに耳に残っています。
「いや、メダルは取れなかったんですけど、本当に最高のチームだったんですよ」
彼は、そんな風に言っていました。
「(お前ら高校野球かよ!)」と言いたい気持ちをグッと堪えて、私も大人ですから、「そうだったんですかぁ~」なんて言ったりして。
でも、心の中で、「こんなヤツらじゃ、やっぱダメだな」なんて思っていました。
彼の言葉で、もう一つ印象に残っているものがあります。
「プロの方たちも、本当にいい人ばかりで…」
これですよね、今の日本がダメなのは。
どいつもこいつも「いい人」ばかり。
憎まれ口の一つや二つ叩いて、チームを刺激するヤツがいない。
みんな嫌われたくないから。
仲間はずれにされたくないから。
普段から、精神的に追いつめられた練習をしていなかったのでしょう。
みんな仲良しこよしで、やっている。
たしかに雰囲気はいいのでしょう。
でも、それで果たして、土壇場で力を出せるのか?
イヤミを言う方は、大変ですよ。
自分はミスをするわけにいかない。
己にプレッシャーをかけているのですから。
そういう緊張感を保つ術を、最近の選手は分かっていないような気がします。
日経のスポーツ欄に、コラムを連載している西鉄ライオンズの豊田泰光さんが聞いたら、どんな風に言うでしょうね。
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そして、もう1つ。
男子サッカーの試合で、何となく気になったこと。
これ、たしかな根拠ではなく、「何となくの印象」です。
たしかに日本は、最初の2試合とも、開始早々失点して、出鼻をくじかれた。
でも、これは(ある意味)毎度のこと。
そこから、結構いい攻撃もあったりして、相手ゴールをかなり脅かしていた。
ゴールキーパーの好守がなければ…というシュートが、いくつかあったように思います。
しかし、気になったのは、キーパーがボールをはじいた後の対応。
例えば、最後に勝ったガーナ戦、後半16分のところを見てください。
小野が左サイドでリズムを変えたドリブルからクロス。DFが跳ね返すが、石川がフォローしてスルーパスを送り、高松がシュート! しかし、GKが横っ飛びでセーブし、大久保が詰めようとするもDFがクリア(上記サイトより引用)と長々と書いてありますが、要は最後のところ。
映像を見直して、確認したら、こんな感じです。
高松のシュートは、一流国のFWであれば、楽勝で決められる感じのものだった。
ロナウドとか、ジダンならねという感じ。
で、それは阻まれたが、シュートをキーパーがはじいた。
オフサイトを気にしていた大久保が、慌てて前に詰めたが、ガーナのDFにクリアされたと。
大久保は、オフサイドの関係もあって、前に出るに出られなかった。
問題は、すぐ近くにいた小野伸二と石川です。
映像を見ると、パスを出した後、突っ立ってプレイを見たまんま。
石川なんて、高松にパスを出した後、前に詰めれば詰められたのに、その位置のまんま。
まあ、プレイの流れもあるでしょうから、現場の雰囲気は分かりません。
でも、ロナウドをはじめ、超一流のストライカーって、ビューティフルゴールばかりじゃなくて、こういう「こぼれ球」も虎視眈々と狙っていて、確実にゴールを決める「印象」があります。
(すみません、印象ばかりで。でも、ホント、そう感じるんです)
日本選手は、「オレの仕事は終わったから、後は任せたよ」という態度に見えてしまうんですよね。
「ゴールを決めるのは、君らFWの役目でしょ」みたいな。
映像では、詰め切れなかった大久保のプレイに、頭を抱える石川が映っています。
だったら、ゴールまで1センチでも前に詰めていけと言いたいところです。
---
サッカーにしても、野球にしても、この「誰かがやってくれる」という無責任感覚が蔓延していないでしょうか。
「雰囲気のいいチーム」って、どうしてもお上品なプレイになりがちです。
泥臭いことがやりにくい組織になってくる。
サッカーでいえば、ブラジルから帰化した闘莉王みたいに、ガツガツ前に出てくるヤツらばかりだと暑苦しいというのは分かる。
野球でいえば、(とっくに引退してますが)パンチ佐藤みたいに、根性一辺倒でヤリ倒そうなんて、甘い世界ではないのも分かる。
でも、お上品なプレイで、世界に勝てますかね。
営業でいったら、飛び込みやローラーなんてやらなくなる雰囲気。
件数を回るのが、営業の基本なのに、それを忘れて、テクニックにばかり走る。
企画書を美しくすることばかりに終始してしまったり。
商品企画だったら、調査データやマーケティングの理論にばかり走って、自分が本当に作りたい熱い魂が、全然入っていない商品が出来上がったりする。
よくあることです。
似てませんかね、サッカー、野球に。
情けなかった男達に。
私も、昔はそうでした。
テクニックがすべてだと思っていました。
テクニックは、すべてを凌駕してくれると思っていました。
イチロー、松井クラスの超一流なら、テクニック勝負もできるでしょう。
でも、そんなレベルじゃないヤツは、やっぱりテクのなさを、気迫で補うしかない。
やっぱり最後は気迫とか、根性とか、やっぱりそういう精神論ですよね。
最近それが、ようやく分かってきました。
昔は、恥ずかしかったり、照れていたんですね。
ガツガツやったり、泥臭いことは「ダサい」。
この感覚でしょう。
浜松大のサッカー部のヤツと話していた時、そいつは2軍で、「もっとバリバリやらなきゃ~」と言っても、「いや~、そういうの苦手なんすよ」とか言ったりする。
若い時は、そうでしょう。
やっぱ、何かに夢中になっている自分って、どこかで醒めて見てしまうことが多いような気がします。
でも、そいつも1軍のヤツに、「だから○○はダメなんだよ~。もっとガッツかなきゃ」と言われたりして。
1軍のヤツは、プロの感覚に近いから必死なんですね。
その点、2軍だと、大学の部活になってしまう。
この「生活感」の違いでしょうか。
その点、私もようやく生活感が理解できてきましたから。
だって、オレがガツガツやらなきゃ、子供が路頭に迷うことになりますしね。
子供を持つって、要するにそういうことなんだなと思いますよ。
カミさんだけだったら、別にかまわない。
「まあ、二人でのんびりやろうよ」みたいな言い訳もいいでしょう。
でも、子供に苦労をさせるのは、親の恥であり、男の恥。
昔だったら、ちょっと気後れするようなことでも、ガツガツやりますよ今は。
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ということで、サッカーの選手も、野球の選手も、早いところ子供を作ると、もっと激しいプレイができると思いますよ、ということです。
厚生労働省にも喜ばれるでしょうしね。(^▽^ナハハ
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