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1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。 大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
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以下の記事は、ヤフーの配信(?)による毎日新聞の記事である。



2000年1月22日(土) 18時49分
<日立>営業マンをIT武装 データベース利用で営業支援(毎日新聞)
 日立製作所は、営業員のセールス活動を支援する最新のIT(情報技術)システムを全社で導入し、営業活動の効率化に乗り出した。「企業にITを売り込むには、まず自分の会社から」と前例のない16億円を投入、全営業マンの6700人を対象にパソコンを1人1台配備する。
[毎日新聞 01月22日]



何を今さら言ってるの?
この記事を読んだ私の率直な感想は、こうであった。もうちょっとわかりやすくいうと、
パソコンが1人1台なかったの?
自分のパソコンも持たないで、いままで営業マンは、どうやって営業してきたんだ?
である。





日立製作所という会社について、私が知っていることや、イメージすることは、次のようである。




  1. 重電機器メーカーである


  2. 茨城県日立市のすべてである


  3. 原子炉から冷蔵庫まで作っている


  4. 日本有数の企業である


  5. この木何の木気になる木


  6. 会社名は誰でも知っている


  7. 何しろでかい会社




東芝や松下、三洋などと並んで、日本を支えて、そして日本を代表してきた会社であることは、誰も異論はないだろう。
しかし、ここ数年は、景気の影響をもろに受けて、あまりよい話は聞かなかった。なまじっか規模がでかいだけに、赤字の額も中途半端ではなかった気がする(確かな数字を忘れたので、ここでは書くのは差し控える)。

そんな会社で働いている人に、「1人1台パソコンがなかった」のだろうか。
あれほど、パソコンのCMを流しておきながら、自分たちはパソコンを使っていなかったのだろうか。





おそらく、(というか当たり前だろうが)日立の中でも、パソコンの事業部の人は、全員持っていただろう(いくら何でも・・・)。
ただ、事業部が違うと、「自社の商品であっても安く買えない」のだろうか。
厳格な事業部制の弊害なのではないだろうか。
勝手な推測になってしまうが、もしかして、そんな「障壁」が企業の発展を阻害し、ネット社会に乗り遅れる原因とはなっていないだろうか。
投資額が、16億円で、「16億円÷6700人=24万円弱」と、「市販のパソコンの標準価格」であることも気になる。
パソコン事業部が、利益を取りすぎてはいないだろうか。データベース構築の費用を含めても、ちょっとかかりすぎという感じもする。

「医者の不養生」
「紺屋の白袴」

昔からこんな言葉があるのだから、やっぱり世の中そういうことなのだろう。
しかし、今は、「ドッグイヤー」ともいわれる時代である。ほんの少しの判断ミス、出遅れが致命的な結果を招きかねない。
下手な洒落を言って、笑っている場合ではないのである。




記事には、「データベース利用」とあるが、これも導入したのはいいが、一朝一夕にはできあがらないものである。
実効が現れ始めるのは、1年間分のデータがたまって、2年目以降だろう。

IT武装とは、言うはやすし、するは難し、である。
私の、競馬データベースだって、なかなか実効があがらないのだから、ね。



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