1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。
大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
本当は別のテーマを書こうと思ってましたが、さすがに、天下のビル・ゲイツ様が退任されるという報道があっては、コラムとして書かないわけには参りません。
今回の退任劇は、マイクロソフトにとって、どのような効果・影響を及ぼすのでしょうか。
一般の人は、彼の退任をどのように思っているのでしょうか。
報道は、やや冷たさを感じるものでした。
「今のウインドウズのままでは、サーバーとしては、不十分の烙印を押されかねない(もう押されている?)から、技術に専念する」という感じです。
マスコミって、冷たいですね。
たぶん、自分たちだって、ウインドウズのソフトで原稿を書いてるだろうに。
この『東京マーケティングタウン』内に、「百日回峰行之記」というコーナーがありますが、その中でも、ビル・ゲイツのことを取り上げています。
私は、その中で、「彼は早く引退すべきだ」と書きました。
功成り、名を成し遂げた人物は、「引き際」が肝心であると。「晩節を汚してはならぬ」と。
まあ、今回の彼は、「CEOを退任」であって、引き続き会長職には就いているみたいだから、日本的に見れば、「どこが変わったの?」という感じでしょう。
でも、そこはアメリカ。株主の目が光っていますから、CEOでもない人間が、迂闊なことはできないはずです(日本の「名誉会長」みたいに)。
でも、本当に、「技術」に専念するのでしょうか。
彼の功績(もしくは汚点?)を、ここに書くことはやめます。また、ウインドウズがシステムとして、○○に比べてどうだ、ということも書きません。
彼の、ビル・ゲイツの人生にとって、これがプラスなのか、マイナスとなるのかを考えます。
私は、プラスと考えます。
なぜなら、彼って、本当は「金儲け」がしたかったのではなくて、偶然、コンピュータに出会って、その素晴らしさに、心がときめいただけでしょう。
彼だって、元は、「技術者」。
今、リーナス・トーバルスが考えていることと、何が違っているというのでしょう。
彼が事業を初めてから、IBMとどうしたとか、Excelがどうしたとか、そんな話はどうでもいいことです。
いや、当時は、どうでもよくない人がいっぱいいたのでしょう。ビル・ゲイツという、コンピュータが好きで、はしっこい奴が現れ、ソフトで商売することに目をつけ、ごっつく儲けているという話を聞くにつけ。
そんな彼が、一介の技術屋に戻る、と。
(技術屋っていうと、大田区の中小企業で、物凄いことを、いとも簡単にやってのけるオヤジって感じになってしまいますが・・・)
世界一の資産家になって、人からヤッカミを言われない人がいるはずもありません。
彼もいいかげん、疲れたのでしょうか。
「ああ、昔に戻りたいな」と。
今更、昔に戻ることは、夢のネット社会の絵を描く、彼の望むところではないでしょうが、でも、少しは考えたのでしょうか。
何しろ、まだ44歳です。
少なくとも、あと30~40年は生きなくてはならない。
なのに、自分が成功すればするほど、人から嫌みを言われる、そんな息苦しい人生は、もうたくさんだと考えるのが、普通なのではないでしょうか。
技術部門の長に居座って、現場を混乱させることだけは、してはいけません。
当然、技術の責任者だから、発売するソフトについて、全責任を負うのでしょうが、そんな大局的な見地の仕事ではなく、思いっきり、自分で「開発」して欲しいです。昔に戻って。
BASICでしか、開発できない?
そうなんだろうな・・・・。
やっぱり、彼でさえも、「現場に戻れば、時代遅れの技術者」になってしまうのでしょうか。
いや、アンチマイクロソフト派にしてみれば、時代遅れの技術者が口出しをしていたから、ロクなソフトを作ってこなかった、と言うのかな。
でも、今回のビル・ゲイツの退任って、なんとなく、「長嶋茂雄が選手に戻る」みたいな感じで、私は受け止めているんです。
何かとしがらみのある監督業ではなくて、「オレはグラウンドを走り回りたいんだ! 現役の選手でいることが好きなんだ」と、心のどこかで、常に叫んでいる長嶋。
そんな長嶋茂雄の苦悩と、ビル・ゲイツの苦悩は、かなり近いものがあると思うのです。
だから、現場の空気を思いっきり吸って、新しい人生をスタートさせて欲しいですね。
仮に、サンに負けたっていいじゃないですか。
今まで、成功し続けてきたんだから、少しくらいの失敗だって結構。
マイクロソフトの何万人だか、何十万人の社員が路頭に迷おうがいいじゃないですか。
どうせ、みんな今までいい想いをしてきたのだから。
GEと組んで、世界の覇権を握ろうなんてことを、ビル・ゲイツ自身が、まだ思っていることが、もし表面化してきたら、それは最悪。
もう、そういう経営的なことは全く無視して、技術だけをやって欲しいです。
本当に世界中の人が役立つものを作り出したいんだ、って思っていることを、今回の退任で知らせることができれば、彼も、マイクロソフトも、そして世界中で、パソコンやネット関係に携わっているすべての人が、いずれ幸せになれると思うのですが。
ちょっと彼にやさしすぎますか。
では、ウインドウズの性能を揶揄する人に・・・。
ビル・ゲイツは本当は、こんなことをいいたいんじゃないでしょうか。オレがビル・ゲイツだったら、絶対に言いたくなるな。
「ウインドウズが、よくFreezeするって? キミだって、よく仕事でFreezeしているじゃないか。だから、キミに合わせただけなんだけど」
今回の退任劇は、マイクロソフトにとって、どのような効果・影響を及ぼすのでしょうか。
一般の人は、彼の退任をどのように思っているのでしょうか。
報道は、やや冷たさを感じるものでした。
「今のウインドウズのままでは、サーバーとしては、不十分の烙印を押されかねない(もう押されている?)から、技術に専念する」という感じです。
マスコミって、冷たいですね。
たぶん、自分たちだって、ウインドウズのソフトで原稿を書いてるだろうに。
この『東京マーケティングタウン』内に、「百日回峰行之記」というコーナーがありますが、その中でも、ビル・ゲイツのことを取り上げています。
私は、その中で、「彼は早く引退すべきだ」と書きました。
功成り、名を成し遂げた人物は、「引き際」が肝心であると。「晩節を汚してはならぬ」と。
まあ、今回の彼は、「CEOを退任」であって、引き続き会長職には就いているみたいだから、日本的に見れば、「どこが変わったの?」という感じでしょう。
でも、そこはアメリカ。株主の目が光っていますから、CEOでもない人間が、迂闊なことはできないはずです(日本の「名誉会長」みたいに)。
でも、本当に、「技術」に専念するのでしょうか。
彼の功績(もしくは汚点?)を、ここに書くことはやめます。また、ウインドウズがシステムとして、○○に比べてどうだ、ということも書きません。
彼の、ビル・ゲイツの人生にとって、これがプラスなのか、マイナスとなるのかを考えます。
私は、プラスと考えます。
なぜなら、彼って、本当は「金儲け」がしたかったのではなくて、偶然、コンピュータに出会って、その素晴らしさに、心がときめいただけでしょう。
彼だって、元は、「技術者」。
今、リーナス・トーバルスが考えていることと、何が違っているというのでしょう。
彼が事業を初めてから、IBMとどうしたとか、Excelがどうしたとか、そんな話はどうでもいいことです。
いや、当時は、どうでもよくない人がいっぱいいたのでしょう。ビル・ゲイツという、コンピュータが好きで、はしっこい奴が現れ、ソフトで商売することに目をつけ、ごっつく儲けているという話を聞くにつけ。
そんな彼が、一介の技術屋に戻る、と。
(技術屋っていうと、大田区の中小企業で、物凄いことを、いとも簡単にやってのけるオヤジって感じになってしまいますが・・・)
世界一の資産家になって、人からヤッカミを言われない人がいるはずもありません。
彼もいいかげん、疲れたのでしょうか。
「ああ、昔に戻りたいな」と。
今更、昔に戻ることは、夢のネット社会の絵を描く、彼の望むところではないでしょうが、でも、少しは考えたのでしょうか。
何しろ、まだ44歳です。
少なくとも、あと30~40年は生きなくてはならない。
なのに、自分が成功すればするほど、人から嫌みを言われる、そんな息苦しい人生は、もうたくさんだと考えるのが、普通なのではないでしょうか。
技術部門の長に居座って、現場を混乱させることだけは、してはいけません。
当然、技術の責任者だから、発売するソフトについて、全責任を負うのでしょうが、そんな大局的な見地の仕事ではなく、思いっきり、自分で「開発」して欲しいです。昔に戻って。
BASICでしか、開発できない?
そうなんだろうな・・・・。
やっぱり、彼でさえも、「現場に戻れば、時代遅れの技術者」になってしまうのでしょうか。
いや、アンチマイクロソフト派にしてみれば、時代遅れの技術者が口出しをしていたから、ロクなソフトを作ってこなかった、と言うのかな。
でも、今回のビル・ゲイツの退任って、なんとなく、「長嶋茂雄が選手に戻る」みたいな感じで、私は受け止めているんです。
何かとしがらみのある監督業ではなくて、「オレはグラウンドを走り回りたいんだ! 現役の選手でいることが好きなんだ」と、心のどこかで、常に叫んでいる長嶋。
そんな長嶋茂雄の苦悩と、ビル・ゲイツの苦悩は、かなり近いものがあると思うのです。
だから、現場の空気を思いっきり吸って、新しい人生をスタートさせて欲しいですね。
仮に、サンに負けたっていいじゃないですか。
今まで、成功し続けてきたんだから、少しくらいの失敗だって結構。
マイクロソフトの何万人だか、何十万人の社員が路頭に迷おうがいいじゃないですか。
どうせ、みんな今までいい想いをしてきたのだから。
GEと組んで、世界の覇権を握ろうなんてことを、ビル・ゲイツ自身が、まだ思っていることが、もし表面化してきたら、それは最悪。
もう、そういう経営的なことは全く無視して、技術だけをやって欲しいです。
本当に世界中の人が役立つものを作り出したいんだ、って思っていることを、今回の退任で知らせることができれば、彼も、マイクロソフトも、そして世界中で、パソコンやネット関係に携わっているすべての人が、いずれ幸せになれると思うのですが。
ちょっと彼にやさしすぎますか。
では、ウインドウズの性能を揶揄する人に・・・。
ビル・ゲイツは本当は、こんなことをいいたいんじゃないでしょうか。オレがビル・ゲイツだったら、絶対に言いたくなるな。
「ウインドウズが、よくFreezeするって? キミだって、よく仕事でFreezeしているじゃないか。だから、キミに合わせただけなんだけど」
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