1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。
大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
UFJと三菱東京が合併します。
マスコミはやさしいから、あたかも対等な合併のように報じていますけど、もちろん「救済合併」であることは間違いない。
何しろ、金融庁の検査を逃れようと、情報を隠匿しようとした悪徳金融機関ですからね。
公的資金も完済した身綺麗な三菱とは、ちょっと違う。
もっとも三菱グループは三菱グループで、殺人企業を抱えているわけですが。
私とUFJの関わりは、すでに何度か取り上げたことがあるように、三和以来の私の個人メインであると同時に、我が事務所のメインでもあります。
バブルの頃は、三和が一番進んでいたんですよ。
ATM専用店舗を、首都圏各路線の各駅近辺に導入したように、今の「コンビニ時代」を先取りした経営をしていました。
渡辺頭取時代です。
だから三和でした。
ところが、バブルも崩壊して、出店戦略に誤算が生じた。
そこから、どうボタンをかけ間違ったのか、いつの間にかグダグダの経営をしていたみたいですね。
この前の、週刊ダイヤモンドにも取り上げられていましたが、「合併」した東海銀行と、案の定、人事でこじれて、さらに旧三和内部の人事でもこじれて、すっかりダメポです。
個人的には、優良金融グループである三菱東京をメインバンクとできるから、嬉しいんですけどね。
結果オーライの超ラッキーです。
実は、このニュースが報じられる少し前、UFJに激怒して、「もう縁を切ってやる!」と、三菱と三井住友の口座開設資料を取り寄せていました。
それは、こんなことから…。
私は、UFJの個人口座でも、ネットバンクをやっていますが、事務所の口座でも、同じネットバンク「U-LINEWeb」というのをやっています。
この「U-LINE」というのが、もう超無能システムなんですな。
どのくらい無能かというと、例えば、通常、法人どうしの取引だと、取引先にお金を振り込んだり、振り込まれたりしますね。
振り込まれるのは、まあいいんですけど、問題は振り込む時。
このU-LINEでは、「事前に登録した相手にしか振込ができない」んです。
意味分かりますか?
つまり、事前に書類で登録した振込先にしか振込はできない。
一般的には、従業員の給与口座ですね。
あと、頻繁に取り引きする相手とか。
そして、新しい振込先を登録するには、「書類」で申請しなければいけないんです。
しかも、その書類は、UFJの支店に取りに行かなくてはならない…。
「ネットバンキング」ですよ。
UFJの個人ネットバンクでは、事前に登録していない振込先にも、もちろん振込可能であるばかりか、それをそのままWeb上で登録することもできる。
当たり前ですよ、こんなの。
だのに、法人Webの方では、「書類」で申請させる。
変ですよねぇ。
だから私は毎回、個人口座から振込をして、その分を法人口座から、自分の個人口座に補填していました。
でも冷静になれば、これは分かりますよ。
むやみと振込先を増やして、マネーロンダリングでもされたら、銀行としてはたまりませんからね。
納得はできませんけど、金融機関の犯罪に対する姿勢としては理解できます。
ところが…。
このU-LINEは、ちょくちょくパスワードを変えさせられるんですね。
これもセキュリティのため、これも理解できる。
で、この間、またあれこれ振込をしようと思って、ログインしようとしたら、「パスワードが間違っています」と表示される。
「あれ?」と思って、何回かやったら、それでもダメ。
それどころか、「あ゛~」という感じで、セキュリティのロックがかかってしまった。
「がーん」と思って、やむなくコールセンターに電話しました。
ロックを解除してもらおうと思って。
電話口で、社名から始まって、住所とか、法人口座の名義とか、あれこれ喋って、「あー、今ロックかかってますね」とオペレーターのおネエさんに言われました。
で、私も「じゃあロック解除してください」と言ったらですな、「いや、ロックを解除するには、書類で申請していただきます」と言われました(本当)。
「(゚Д゚)ハァ?」ですよ、その瞬間。
そこからのやり取りは、こんな感じです。
私「え? だって、そこでロックを解除できるんじゃないの?」
OP「いえ、ここはお問い合わせを受け付けるだけでして」
私「じゃあ書類はどうすんの」
OP「支店で受け取ってください」
私「マジかよ!」
OP「ちなみに、書類を申請していただいてから、2~3日かかりますのでご注意ください」
私「アホか!」
いや、本当に言ってしまいました、「アホか」と。
私、この手のコールセンターの方とは、友好的に対処するのがモットーだったんですけどね。
自分に非があることも多いですから。
でもこの時ばかりは、さすがにブチキレてしまいました。
そこから、何ともならないことを分かりつつも、「何とかしてよ~(半泣)」と懇願したら、にべもなく「申し訳ございません~」というばかり。
そりゃ、そうですな。
そういうシステムなんだから(爆)。
最後に、怒髪天をつく状態で、「早く改善してよ、このシステム(怒)」と言ったら、いちおうオペレーターさんは、「上に伝えておきます」と言っていました。
ちなみに、それから1週間後くらいですか、救済合併の報道があったのは。
ま、こんな末端の悲鳴が、上に伝わるはずがないですな、今のUFJで。
セキュリティを重視する姿勢は分かる。
IT時代のWebシステムだけど、「紙」で押し通すその姿勢もね。
最近は、架空請求問題やオレオレ詐欺など、金融機関を媒介とした犯罪が多いですもんね。
しかし、こんなもんフツー、一定時間を置いたら、またログイン可能になるとか、そのくらいでOKでしょ。
せめて24時間とかね、そのくらい置いたら、またトライできるようにしておけばいい。
そのくらいできるでしょ。
何のために、ID番号とか、住所とか、登録しているんだか分かりません。
そして、これがまた、支店に行って、すぐ手続きができればいいんだけど、支店は支店で、Web口座のことまでアタマが回っていないのか、「あの~、U-LINEの口座のことで…」と尋ねると、だいたい3人くらい、たらい回しされます。
だから、こっちも支店でWebのことを聞くのが、イヤになる。
わからんちんの老人に、一からIT社会について説明するくらいの億劫さです。
ということで、このまま放っておいても、我がUFJの口座は、いつかは三菱の口座になるのでしょうが、そんな悠長なこともしていられません。
三菱東京と三井住友の個人口座を、まず作ることにしました。
1日も早く、UFJと手を切っておきたい。
そんな気分になっております。
んで、さしあたって、個人メインは、この2つのどちらかにする予定でおります。
今の気分からすると、さあどっちでしょう?
---
7月は、もう1つの合併劇がありました。
それは、焼肉「牛角」をメインとするレインズインターナショナルが、コンビニのampmを傘下に入れるというニュース。
これもまた画期的です。
今までありそうでなかったですもんね、外食チェーンが、コンビニを救済するという方式は。
ここまで急成長を遂げてきたレインズのやり方が、果たしてコンビニに通用するのか、非常に興味深いところです。
正直ちょっと気になるところがあります。
それは、このニュースが報じられた7月中旬の日経MJの1面記事。
「コンビニ運営に生かすレインズ流接客術」の一部が掲載されていました。
それには、
1)あいさつは相手の目を見て
2)「いらっしゃいませ~」「ありがとうございました~」背中越しの声掛けは禁止
3)お辞儀は心を込めて深く深く
4)常連客には名前で呼びかける
(以下略)
などなどがありました。
これらの接客術を、実は密かに、赤坂の店舗で実験したところ、日販が20%弱あがったそうです。
これどうなんでしょうねぇ。
たしかに「接客術」としては正しい気がします。
ただ、コンビニの接客にそこまで求めるというのも、現時点ではやや疑問。
「さりげない接客」こそ、コンビニに必要なものだと思うんですけどね。
売っているものもコンビニエンスなら、接客もコンビニエンスで、さりげなく、かつスピード優先でかまわないと、私は思います。
だいたい、「名前」を知られるような関係になっちゃったら、若いアンちゃん達は、エロ本は買いにくくなりますな。(^▽^ケケケ
「あれ? ○○さん今日はいいんですか、例のアレは?」なんてツッコまれたりしてね。
ただ、「コンビニの接客=アルバイトまかせでいいかげん」というイメージを払拭するには、いいチャンスなのかも知れません。
コンビニ全体の、接客術を見直すいい機会にしてくれれば、それはそれで結構なこと。
茶髪だろうが、鼻ピーだろうが、接客の意味さえ理解する人なら、誰でもかまわない。
そんな時代にして欲しいですね。
そして私が、改めて言っておきたいのは、レインズが接客の基本として、「常連客には名前で呼びかける」としていること。
いや、私、地元の「牛角」は、さんざん通い詰めてる常連のつもりだったんですけど、一度も名前で呼びかけられたことはないですなぁ…。
これは、やっぱりオーナーの質が悪いからなのでしょうか。
でも、レインズが、こんなことを接客術と考えているなんて、ちょっとびっくりでした。
正直言って、「たかが焼肉チェーン」と思っていましたから(失礼!)。
まあ、こんなところまでしっかりしていないと、沖縄までFC展開はできませんよね。
そしてここからツッコんでおきたいのは、「さてスタバはどうした」ということです。
例の「こんにちは問題」です。
(2003.4.15 No.136号)
実は私、最近はよく利用していますスタバ。
週に1回以上、午前10時~11時という、いい感じのアイドルタイムにですが。
相変わらず、「いらっしゃいませ、こんにちは~」で迎えられて。
前記の、1年ほど前のコラムでも、「客に『こんにちは』というなら、もっと関係性を強める努力をしろ」と書いたのですが、スタバには、相変わらずこれがないんですよね。
最近行っても、全然変わらないオペレーションなので、自分の中では、「フツーの喫茶店化」してしまいそうです。
ヤフーモバイルもなんだか使えなくなって、ビジネス基地としての意味も無くなったし。
例えば、マイレージシステムなんて、簡単に導入できるでしょう。
そうすれば、「客の名前」を知るチャンスができる。
今の時代だったら、名前とケータイ、もしくはメアドくらい書いてもらえば十分です。
ヘタに住所なんて書いてもらっても、セキュリティがかえって面倒になるだけ。
ケータイのメアドだけで十分かもしれません。
それで、「今日のおススメはこのコーヒーです」なんて、メールをケータイに送っちゃえばいい。
店頭の「黒板の一言」をメールで送る。
この感じですよね。
(いや、やっているのかな、スタバ…。これ書き終わったら、行って確認してみますが)
その点、牛角は、これでもかというくらいに「アンケート」があって、客との関係性を高める術を持っている。
だから、「やる気のある店」ならば、いくらでも常連客に名前で呼びかけることは可能でしょう。
名前だけで、あとは来店したタイミングでしか顔を覚える機会がないのは辛いと思うかも知れません。
そうしたら、「客の写真を撮って」しまえばいい。
焼肉屋だったら、何だかんだ理由をつけて、客のポラ写真くらい撮っちゃうことは可能ですからね。
「記念にどうですか?」みたいにして、写真撮影して、「あ、失敗した」とか言って、1枚は「店舗用」に保存してしまう。
で、「失礼しました、もう1枚、はいチーズ!」で成功したものを客に渡すと。
---
UFJと三菱東京、ampmとレインズ。
どちらも「救済合併」ですけど、マーケティング的に面白いのは、後者ですね。
前者に関して、これから出てくる話は、おそらく「リストラ」がどうとか、「給料が下がる」とか、そんなんばっかでしょう。
話が後ろ向きですよ。
だから面白くない。
だったら若社長が、コンビニ業界に新風を巻き込むのを見ている方が、ずっと面白い。
しかも、セブンイレブンという大帝国に、挑戦状を叩きつけているんですからね。
セブンに勝てるか、やはり一敗地にまみれるのか、分かりませんが、いずれにしても格好いいなぁ…。
で、最後に付け加えておきたいのは、もしかして、また何年か経ったら、今度は「レインズが三菱東京を救済合併」なんてことになるのかな、とふと思ったわけです。
コンビニで働くバイト君たちは、たしかにバイトなのかも知れませんが、長くやっている人達の事務処理能力は、かなり高いですよね。
実は、銀行の窓口業務より、コンビニのレジの方がハイレベルかもと思ってます。
だって、銀行の窓口じゃ、宅配便の荷物なんて、突然持ってこられないでしょうに。
ある意味、「金の勘定」ばっかり。
だから「U-LINEWeb」のことなんて、アタマの範疇外。
慌てふためいてしまうんですな。
コンビニは、今さら言うまでもなく、普通の買い物に加え、公共料金の振込や、チケット販売、宅配便、最近は郵便の受付もしている。
さらにこれに加えて、天候や気温とにらめっこして、品揃えを変えたりするんですからね。
ま、要するに、今の銀行員の給料は、まだまだ高いということですよ。
もっとも詳しく知らされていませんけどね、我々国民は。
国民から借金しているのに、自らの給与体系すら明らかにしてこなかった銀行業界。
コンビニのアルバイト並みの給与体系にしないと、三菱東京でさえも長続きできないのではないでしょうか。
人件費は、最大のコストですもんね。
マスコミはやさしいから、あたかも対等な合併のように報じていますけど、もちろん「救済合併」であることは間違いない。
何しろ、金融庁の検査を逃れようと、情報を隠匿しようとした悪徳金融機関ですからね。
公的資金も完済した身綺麗な三菱とは、ちょっと違う。
もっとも三菱グループは三菱グループで、殺人企業を抱えているわけですが。
私とUFJの関わりは、すでに何度か取り上げたことがあるように、三和以来の私の個人メインであると同時に、我が事務所のメインでもあります。
バブルの頃は、三和が一番進んでいたんですよ。
ATM専用店舗を、首都圏各路線の各駅近辺に導入したように、今の「コンビニ時代」を先取りした経営をしていました。
渡辺頭取時代です。
だから三和でした。
ところが、バブルも崩壊して、出店戦略に誤算が生じた。
そこから、どうボタンをかけ間違ったのか、いつの間にかグダグダの経営をしていたみたいですね。
この前の、週刊ダイヤモンドにも取り上げられていましたが、「合併」した東海銀行と、案の定、人事でこじれて、さらに旧三和内部の人事でもこじれて、すっかりダメポです。
個人的には、優良金融グループである三菱東京をメインバンクとできるから、嬉しいんですけどね。
結果オーライの超ラッキーです。
実は、このニュースが報じられる少し前、UFJに激怒して、「もう縁を切ってやる!」と、三菱と三井住友の口座開設資料を取り寄せていました。
それは、こんなことから…。
私は、UFJの個人口座でも、ネットバンクをやっていますが、事務所の口座でも、同じネットバンク「U-LINEWeb」というのをやっています。
この「U-LINE」というのが、もう超無能システムなんですな。
どのくらい無能かというと、例えば、通常、法人どうしの取引だと、取引先にお金を振り込んだり、振り込まれたりしますね。
振り込まれるのは、まあいいんですけど、問題は振り込む時。
このU-LINEでは、「事前に登録した相手にしか振込ができない」んです。
意味分かりますか?
つまり、事前に書類で登録した振込先にしか振込はできない。
一般的には、従業員の給与口座ですね。
あと、頻繁に取り引きする相手とか。
そして、新しい振込先を登録するには、「書類」で申請しなければいけないんです。
しかも、その書類は、UFJの支店に取りに行かなくてはならない…。
「ネットバンキング」ですよ。
UFJの個人ネットバンクでは、事前に登録していない振込先にも、もちろん振込可能であるばかりか、それをそのままWeb上で登録することもできる。
当たり前ですよ、こんなの。
だのに、法人Webの方では、「書類」で申請させる。
変ですよねぇ。
だから私は毎回、個人口座から振込をして、その分を法人口座から、自分の個人口座に補填していました。
でも冷静になれば、これは分かりますよ。
むやみと振込先を増やして、マネーロンダリングでもされたら、銀行としてはたまりませんからね。
納得はできませんけど、金融機関の犯罪に対する姿勢としては理解できます。
ところが…。
このU-LINEは、ちょくちょくパスワードを変えさせられるんですね。
これもセキュリティのため、これも理解できる。
で、この間、またあれこれ振込をしようと思って、ログインしようとしたら、「パスワードが間違っています」と表示される。
「あれ?」と思って、何回かやったら、それでもダメ。
それどころか、「あ゛~」という感じで、セキュリティのロックがかかってしまった。
「がーん」と思って、やむなくコールセンターに電話しました。
ロックを解除してもらおうと思って。
電話口で、社名から始まって、住所とか、法人口座の名義とか、あれこれ喋って、「あー、今ロックかかってますね」とオペレーターのおネエさんに言われました。
で、私も「じゃあロック解除してください」と言ったらですな、「いや、ロックを解除するには、書類で申請していただきます」と言われました(本当)。
「(゚Д゚)ハァ?」ですよ、その瞬間。
そこからのやり取りは、こんな感じです。
私「え? だって、そこでロックを解除できるんじゃないの?」
OP「いえ、ここはお問い合わせを受け付けるだけでして」
私「じゃあ書類はどうすんの」
OP「支店で受け取ってください」
私「マジかよ!」
OP「ちなみに、書類を申請していただいてから、2~3日かかりますのでご注意ください」
私「アホか!」
いや、本当に言ってしまいました、「アホか」と。
私、この手のコールセンターの方とは、友好的に対処するのがモットーだったんですけどね。
自分に非があることも多いですから。
でもこの時ばかりは、さすがにブチキレてしまいました。
そこから、何ともならないことを分かりつつも、「何とかしてよ~(半泣)」と懇願したら、にべもなく「申し訳ございません~」というばかり。
そりゃ、そうですな。
そういうシステムなんだから(爆)。
最後に、怒髪天をつく状態で、「早く改善してよ、このシステム(怒)」と言ったら、いちおうオペレーターさんは、「上に伝えておきます」と言っていました。
ちなみに、それから1週間後くらいですか、救済合併の報道があったのは。
ま、こんな末端の悲鳴が、上に伝わるはずがないですな、今のUFJで。
セキュリティを重視する姿勢は分かる。
IT時代のWebシステムだけど、「紙」で押し通すその姿勢もね。
最近は、架空請求問題やオレオレ詐欺など、金融機関を媒介とした犯罪が多いですもんね。
しかし、こんなもんフツー、一定時間を置いたら、またログイン可能になるとか、そのくらいでOKでしょ。
せめて24時間とかね、そのくらい置いたら、またトライできるようにしておけばいい。
そのくらいできるでしょ。
何のために、ID番号とか、住所とか、登録しているんだか分かりません。
そして、これがまた、支店に行って、すぐ手続きができればいいんだけど、支店は支店で、Web口座のことまでアタマが回っていないのか、「あの~、U-LINEの口座のことで…」と尋ねると、だいたい3人くらい、たらい回しされます。
だから、こっちも支店でWebのことを聞くのが、イヤになる。
わからんちんの老人に、一からIT社会について説明するくらいの億劫さです。
ということで、このまま放っておいても、我がUFJの口座は、いつかは三菱の口座になるのでしょうが、そんな悠長なこともしていられません。
三菱東京と三井住友の個人口座を、まず作ることにしました。
1日も早く、UFJと手を切っておきたい。
そんな気分になっております。
んで、さしあたって、個人メインは、この2つのどちらかにする予定でおります。
今の気分からすると、さあどっちでしょう?
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7月は、もう1つの合併劇がありました。
それは、焼肉「牛角」をメインとするレインズインターナショナルが、コンビニのampmを傘下に入れるというニュース。
これもまた画期的です。
今までありそうでなかったですもんね、外食チェーンが、コンビニを救済するという方式は。
ここまで急成長を遂げてきたレインズのやり方が、果たしてコンビニに通用するのか、非常に興味深いところです。
正直ちょっと気になるところがあります。
それは、このニュースが報じられた7月中旬の日経MJの1面記事。
「コンビニ運営に生かすレインズ流接客術」の一部が掲載されていました。
それには、
1)あいさつは相手の目を見て
2)「いらっしゃいませ~」「ありがとうございました~」背中越しの声掛けは禁止
3)お辞儀は心を込めて深く深く
4)常連客には名前で呼びかける
(以下略)
などなどがありました。
これらの接客術を、実は密かに、赤坂の店舗で実験したところ、日販が20%弱あがったそうです。
これどうなんでしょうねぇ。
たしかに「接客術」としては正しい気がします。
ただ、コンビニの接客にそこまで求めるというのも、現時点ではやや疑問。
「さりげない接客」こそ、コンビニに必要なものだと思うんですけどね。
売っているものもコンビニエンスなら、接客もコンビニエンスで、さりげなく、かつスピード優先でかまわないと、私は思います。
だいたい、「名前」を知られるような関係になっちゃったら、若いアンちゃん達は、エロ本は買いにくくなりますな。(^▽^ケケケ
「あれ? ○○さん今日はいいんですか、例のアレは?」なんてツッコまれたりしてね。
ただ、「コンビニの接客=アルバイトまかせでいいかげん」というイメージを払拭するには、いいチャンスなのかも知れません。
コンビニ全体の、接客術を見直すいい機会にしてくれれば、それはそれで結構なこと。
茶髪だろうが、鼻ピーだろうが、接客の意味さえ理解する人なら、誰でもかまわない。
そんな時代にして欲しいですね。
そして私が、改めて言っておきたいのは、レインズが接客の基本として、「常連客には名前で呼びかける」としていること。
いや、私、地元の「牛角」は、さんざん通い詰めてる常連のつもりだったんですけど、一度も名前で呼びかけられたことはないですなぁ…。
これは、やっぱりオーナーの質が悪いからなのでしょうか。
でも、レインズが、こんなことを接客術と考えているなんて、ちょっとびっくりでした。
正直言って、「たかが焼肉チェーン」と思っていましたから(失礼!)。
まあ、こんなところまでしっかりしていないと、沖縄までFC展開はできませんよね。
そしてここからツッコんでおきたいのは、「さてスタバはどうした」ということです。
例の「こんにちは問題」です。
(2003.4.15 No.136号)
実は私、最近はよく利用していますスタバ。
週に1回以上、午前10時~11時という、いい感じのアイドルタイムにですが。
相変わらず、「いらっしゃいませ、こんにちは~」で迎えられて。
前記の、1年ほど前のコラムでも、「客に『こんにちは』というなら、もっと関係性を強める努力をしろ」と書いたのですが、スタバには、相変わらずこれがないんですよね。
最近行っても、全然変わらないオペレーションなので、自分の中では、「フツーの喫茶店化」してしまいそうです。
ヤフーモバイルもなんだか使えなくなって、ビジネス基地としての意味も無くなったし。
例えば、マイレージシステムなんて、簡単に導入できるでしょう。
そうすれば、「客の名前」を知るチャンスができる。
今の時代だったら、名前とケータイ、もしくはメアドくらい書いてもらえば十分です。
ヘタに住所なんて書いてもらっても、セキュリティがかえって面倒になるだけ。
ケータイのメアドだけで十分かもしれません。
それで、「今日のおススメはこのコーヒーです」なんて、メールをケータイに送っちゃえばいい。
店頭の「黒板の一言」をメールで送る。
この感じですよね。
(いや、やっているのかな、スタバ…。これ書き終わったら、行って確認してみますが)
その点、牛角は、これでもかというくらいに「アンケート」があって、客との関係性を高める術を持っている。
だから、「やる気のある店」ならば、いくらでも常連客に名前で呼びかけることは可能でしょう。
名前だけで、あとは来店したタイミングでしか顔を覚える機会がないのは辛いと思うかも知れません。
そうしたら、「客の写真を撮って」しまえばいい。
焼肉屋だったら、何だかんだ理由をつけて、客のポラ写真くらい撮っちゃうことは可能ですからね。
「記念にどうですか?」みたいにして、写真撮影して、「あ、失敗した」とか言って、1枚は「店舗用」に保存してしまう。
で、「失礼しました、もう1枚、はいチーズ!」で成功したものを客に渡すと。
---
UFJと三菱東京、ampmとレインズ。
どちらも「救済合併」ですけど、マーケティング的に面白いのは、後者ですね。
前者に関して、これから出てくる話は、おそらく「リストラ」がどうとか、「給料が下がる」とか、そんなんばっかでしょう。
話が後ろ向きですよ。
だから面白くない。
だったら若社長が、コンビニ業界に新風を巻き込むのを見ている方が、ずっと面白い。
しかも、セブンイレブンという大帝国に、挑戦状を叩きつけているんですからね。
セブンに勝てるか、やはり一敗地にまみれるのか、分かりませんが、いずれにしても格好いいなぁ…。
で、最後に付け加えておきたいのは、もしかして、また何年か経ったら、今度は「レインズが三菱東京を救済合併」なんてことになるのかな、とふと思ったわけです。
コンビニで働くバイト君たちは、たしかにバイトなのかも知れませんが、長くやっている人達の事務処理能力は、かなり高いですよね。
実は、銀行の窓口業務より、コンビニのレジの方がハイレベルかもと思ってます。
だって、銀行の窓口じゃ、宅配便の荷物なんて、突然持ってこられないでしょうに。
ある意味、「金の勘定」ばっかり。
だから「U-LINEWeb」のことなんて、アタマの範疇外。
慌てふためいてしまうんですな。
コンビニは、今さら言うまでもなく、普通の買い物に加え、公共料金の振込や、チケット販売、宅配便、最近は郵便の受付もしている。
さらにこれに加えて、天候や気温とにらめっこして、品揃えを変えたりするんですからね。
ま、要するに、今の銀行員の給料は、まだまだ高いということですよ。
もっとも詳しく知らされていませんけどね、我々国民は。
国民から借金しているのに、自らの給与体系すら明らかにしてこなかった銀行業界。
コンビニのアルバイト並みの給与体系にしないと、三菱東京でさえも長続きできないのではないでしょうか。
人件費は、最大のコストですもんね。
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