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1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。 大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
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長崎で、また辛い事件が起きて、ニュースを見るのもイヤな気分のところへ、政治家先生方は、相も変わらぬ牛歩戦術。
「神聖なる国会」で、オバハンの与太話を延々としていいんなら、「オレっちの授業でもあそこでもやったるわいな」なんてことは思いません。
ご立派な国会議員様には、もったいなくてね。

ということで、そういう話は置いといて…。

上の「広告欄?」にも書いておりますが、今週の「週刊サッカーマガジン」に1ページ、原稿を書かせていただきました。
ネタは、例の「ポジショニングマップ」です。

要するに、ジーコの用兵も、まあまあ落ち着いてきたかな…と。
でも、明日9日行われるインド戦は、誰を起用するかで重要ですよ、と。

稲本が骨折してしまいましたからね。
これはイタイですよ、誰が考えても。
で、代わりに誰を起用するのか…ということです。

現状のマスコミは、「福西」起用とのことですが、これではいけないんですなぁ。
私の分析としては、ガンバ大阪の遠藤を起用しろ、ということになっております。
その理由は、本誌をご覧下さい。
420円ですから、「週刊サッカーマガジン」、是非ともお買い求めください。<(_ _)>

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東京の地下鉄「東京メトロ」のネタは、以前CMを取り上げました。
社名変更とともに、CMを打ったり、車内放送がちょっと変わったりということともに、「駅ナンバリング」というものも始まっています。

これ意外と便利ですね。
私も、社会に出て20年近く、ずっと東京で営業(もどき)をしてきましたから、地下鉄の駅は、だいたい覚えています。
「どの辺に乗ると、階段が近いか」も含めてね。
あの、主婦が発明したポスターは、ほぼ必要ありません。
渋谷から日本橋に行く方法なんて、駅前探検倶楽部を使わずとも、何パターンかは思い浮かべることはできますから。

だから、この駅ナンバリングも、「どうせ外国人旅行客向けだろ…」なんて思っていました。
実際に、そうみたいだし。

勝手知ったる路線では、例えば「渋谷から新橋まで何駅か」なんてことは、普段あまり意識しません。
当たり前ですけどね。
「だいたいこのくらい」という、体内時間みたいなものがありますから。

ところが、駅ナンバリングができてから、「お、新橋は渋谷から8駅目なんだね」なんて思ったりして、いつの間にか、地下鉄乗車の思考が「デジタル化」してきました。
途中の駅で、ふと「あと3駅か…」なんて思ったり。

駅にナンバーをふること自体は、欧米では一般的なのでしょうか。
よく分かりませんけど、何でもかんでも「ナンバリング」したくなるのは、やはりデジタル時代の宿命なのでしょう。
永六輔あたりが、怒りそうですけどね。
「情緒がなくなる」なんて言いそう。
実際に、神田や日本橋あたりの町名変更騒動の頃に、盛んに言っていましたもんね。

事実、我々は、相当多くのものにナンバリングされています。
クレジットカード、ケータイの番号、電子メールのアドレス、もっと言えばIPアドレス。
そう言えば、住民基本台帳ネットワークの番号って、どうなったんでしょうね。
一度も使ったことありませんが。

「情緒」もたしかにいいものだけど、これだけ日常がデジタル化してくると、デジタルじゃないものを、段々と受け入れにくくなるのでしょうか。
それとも、永六輔的情緒を取り戻すために、いつか揺り戻しがくるのでしょうか。
東京メトロの改革は、小さな改革ですけど、意外と大きな一歩のような気もしました。

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この週末、銀座で、とある「インタビュー」をしておりました。
まあ、内容は置いといて…。

そこの会場のあるビルのエレベータに乗ったら、「開く」「閉まる」のボタンに、平仮名がふってありました。

これは「不便」なんですよ。
本能的に「閉まるボタン」を押そうとするのに、視線に入ってくる「ひらく」「しまる」の文字を、脳が解読してしまい、「どっちを押すんだっけ?」と、一瞬躊躇してしまいます。
もちろん、反応時間は、0.5秒くらいのものなのでしょうが、何となく、脳の回路を、ふと横から邪魔されたような感じがありました。

これなどは、「絶対に便利」と思って、エレベータ会社が考えたのでしょうね。
今までの記号だけのボタンだと、「どちらが閉まるのか、開くのか分かりにくい」なんて苦情もあったのでしょう。
だから「ひらがな」をふってあげた。

ところが、日常的にエレベータに乗る機会がある人間、まあ一般的なビジネスマンであれば、「記号を認識」→「どちらを押すか判断」という思考が、普通にできているのでしょう。
それを「記号を認識」→「同時に平仮名も認識」→「どちらを押すか判断」と、たった1つの工程が入るだけで、脳が混乱を来してしまうんですね。

とかく「改善案」とは、「バカ」がつくほど、丁寧にすることと思いがちですね。
でも、こんな小さなことでも、「人の動きが一瞬止まってしまう」ことを思えば、重要なのは、「流れに棹さすこと」なのでは。
(「流れに棹さす」の意味を、お間違えにならないように…)

人の思考や行動を、中断させることなく、うまく流れに乗せる改善であれば、高い効果を発揮するのでしょう。
そして、それが「さりげないサービス」というものなのでしょうか。
人気旅館の女将さんが、サラッとするようなね。

お客様は、もしかしたら、そのさりげなさに、すぐは気付かないかも知れない。
でも、気付かれないくらいのさりげなさが、実は重要なのではないかな…と。

あまりにもさりげなさすぎて、気付かれることもなくて、だから「ありがとう」なんて感謝の言葉も、もらえないかも知れない。
それでも良しとする気持ち。

そしていつか、お客様が、ふと「あ、あれはこういうことだったのか」と気付く。
そこではじめて、「女将、おぬしもやるのぅ…」となる。
さりげないサービスって、もしかしたら、お客様への一種の謎解きみたいなニュアンスもあるのかも知れませんな。
謎が解けないような輩は、反対に、値踏みされてしまいそうですね。

「さりげないサービスって、案外恐ろしいものかな」などと、何気ないエレベータの表示から、そんなことまで夢想は広がってしまいました。

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こののぼり。
最寄り駅近くにある「サトームセン」ののぼりです。

サトームセンとは、こんな会社です。

あいにく首都圏にしか店舗がないのですが、いわゆる「家電量販店」です。
首都圏在住の方で、テレビ東京をよくご覧になる方であれば、
「たしかめよ~、見つけ・よ・お~、素敵なサムシングっ!」
という音楽に乗り、ヒョウ(?)の人形が踊るCMが、一度は頭にこびりついたことがあるでしょう。

で、この「のぼり」の、どこが気になったかというと、「秋葉原の」という、取って付けたような部分です。
たったこれだけのことですけど、いろいろ夢想しちゃいますね。

サトームセンは、ビッグカメラやヨドバシという「カメラ系量販店」に対抗しなければならないけれども、今ひとつ知名度がない。
いや、CM認知度はあっても、おそらく具体的なイメージ想起ができないと思います。
おそらく、そんな位置付けでしょう。

最近は特に、「アキバ系家電量販店」が厳しいです。
ラオックスを筆頭にね。
サトームセンも、今年に入って、すでに数店閉店しています。

改装する店もあるようだから、相当なリストラを行っているのでしょう。
経営状況は調べられませんでしたが、かなり厳しいものと思います。
うちの近所にある店を見ても、出店攻勢をかけた時期が、少し前すぎて、駅前のスーパーなどに入る中途半端な大きさの店ばかり。
郊外型の大型店に、客足を奪われているものと判断できます。
ダイエーが嵌った陥穽に、同じく嵌っている感じですね。

駅前の中途半端な大きさの店は、どんどん閉鎖して、郊外型にシフトしているのでしょう。
ただ、それだけでは、単にビッグカメラなどに、相対するだけ。
彼らを上回るポイントがない。

そこで、外神田に本社を置く、サトームセンとしては、「秋葉原の…」とつけることで、消費者に「家電のプロ」というイメージ訴求をしたのでしょう。
カメラ系は、いずれも新宿・池袋というイメージですからね。
世界的にも有名な「アキバ」のイメージは、重要な訴求ポイントとなることは、間違いありませんから。

ただ、この「秋葉原の」というワード、今のところ、こののぼりだけ?
サイトを見ても、どこにも書いていません。
ていうか、サイトのトップページが、あまりにもシロウトっぽくて、ちょっと昔のPC量販店みたい。
社内はかなり混乱していそうですね。

実は、このサトームセン、私が、結婚したときに、大型テレビや冷蔵庫、電子レンジなど、家電品をまとめて買った店なのです。
ウチのオヤジの知り合いがいて、横浜の希望ヶ丘店というところにわざわざ言って、50万円近く買いました。
相当まけてくれましたけど。

だから気になるんですよね。(^-^;)
我々夫婦の人生の門出に、あれこれ購入した店が、無くなっちゃうのって、やっぱりイヤですもん。
現実は、相当厳しいと思いますが、この「アキバイメージ」を訴求することは間違っていないと思うから、頑張って欲しいんですけどね。

ただ、最近開店してきた店舗が、ダイエー碑文谷店やダイエー津田沼店というのが…。
共倒れにならないように、気を付けてくださいよ、サトームセンさん!


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