1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。
大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
楽天ミキティって、体制派の人だったんだ。
何だか、ちょっとガッカリ。
でも、またぞろ「イルハンのような大物」なんてブチ上げているみたいだから、こちとらワクワクして待ってます。
もちろん、「イルハンみたいな結末」を。(^▽^
ということで、久しぶりにCMネタです。
1.ハワイで誕生日?
これ、アリなんですかねぇ。
JALのバースデー割引で「ハワイへどうぞ」ということみたいです。
温泉でも、国内リゾートでもなく、ハワイですよ、ハワイ。
いくらハワイが近くなったとはいえ、誕生日をハワイで迎えますかね。
その昔、「トリスを飲んでハワイに行こう」というコピーを考えたのは、開高健さん? 山口瞳さん?
どちらだか忘れましたが、サントリー宣伝部の出世作です。
もちろん、60年代と21世紀では、それこそ「時代が違う」。
でも、ハワイって、やっぱり遠い気がする。
時間的距離じゃなくて、心理的距離なんですかね。
ハワイに別荘でも持っている人なら別でしょうけどね。
庶民としては、やっぱり遠いですよ。
だいたい、面倒くさいし、行くのが。
しかもこのCM、登場人物が、どうみても学生か、ワカゾーの社会人。
たいして仕事もしていないような感じの人々。
そんなヤツらに、こんな遊び方ばっかり教えて、オジサン的には、ちょっと「イカガナモノカ」って感じです。
月間労働時間が、300時間を超えるような人が、本当に「せめて自分の誕生日くらい…」って感じで行くなら許せますけどね。
小金を貯めて、「ちょっとワイハで遊んできま~す」的感覚は、どうなんでしょうね。
「羨ましい」という感じよりも、今の時代は「バカでねーの」と思われるような気がするのですが、若い方いかがでしょうか。
2.ドゥービー・ブラザーズ
こちらは、トヨタの「ハリアー」のCM。
クルマのタイプとしては、今また盛り上がりつつある「SUV」。
各社、力を入れているタイプです。
問題は、このCMに使われている曲、ドゥービー・ブラザーズの名曲「ロング・トレイン・ランニン」です。
曲名は知らなくても、エレキギターのリフを聞けば、「あ~、あの曲ね」という方は多いでしょう。
ドゥービーのコンサートでも、途中、ドラムやパーカッションのソロが延々と入る、キメの1曲であります。
いや、何がポイントかというと、ドゥービー・ブラザーズのことです。
実は、彼らの曲は、日産でも使われていました。
こちらでは、「ホワット・ア・フール・ビリーブス」と「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」が使われていました。
「ホワット・ア・~」の方は、グラミー賞を取った名曲。
そして、「リッスン・トゥ・~」の方は、これまた「ロング・トレイン・~」と双璧を為す、コンサートでのキメの1曲。
そう、ドゥービー・ブラザーズの名曲中の名曲が、一時、テレビCMでやたらと使われていたのでした。
なぜでしょう?
ドゥービー・ブラザーズ自体は、1970年代初頭に結成され、79年にグラミー賞受賞。
そろそろ来日するイーグルスが前年に受賞しており、2年連続して、ウエスココーストを代表するロックグループの受賞ということで、話題になりました。
しかし、82年に解散。
その後、再結成されましたけど、以前の勢いは、さすがにありません。
こんな、オジサンロックグループの曲が、なぜ突然CMに、しかもクルマメーカーのCMに、しかも同時期に使われてしまったのか。
偶然「カブった」だけだとは思います。
カブったのは偶然とはいえ、使った理由は偶然ではないでしょう。
要するに、どちらも、私の少し上の世代くらいの人に買って欲しいクルマだから。
そう、「若者のクルマ」ではなく、「オヤジクルマ」なんですね。
とはいえ、これらドゥービーの曲を知らないワカゾー君は、「カッチョいい曲じゃん」と思って、クルマを買ってくれればいいと思うんですがね。
でも、今のワカゾー君は、ハリアーは乗らないだろうなぁ。
ハワイで誕生日するのが、精一杯でしょ。
3.ゆうこりん・・・
アサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダモーニングショット」のCMに、所ジョージとともに、「コブクロ」が起用されていました。
で、「あなたの応援歌」を作りますということらしいのですが、個人的には「トコブクロ」なんて、全然どーでもいい。
問題は、小倉優子でしょう。
彼女、今流れているバージョンでも、スッチー姿になって、一躍ヒロイン風の扱いです。
小倉優子って、出始めの時は、結構「キワモノ」でしたよね。
アキバ系のニイちゃん達が、大コーフンしそうなキャラ。
ウサギのかぶりものとかねぇ…。
私は、そっち系の趣味はないので、よく分からないのですが、でも、キワモノであったことは間違いない。
彼女、「アバンギャルド」というプロダクションです。
他には、山川恵里佳や藤崎奈々子、真鍋かをりがいます。
トップページを見ていただければ分かるように、小倉優子は、今や事務所を引っ張る存在です。
山川、藤崎、真鍋に、一時の勢いが無くなってきて、事務所も困っていたので、グイグイ押したのでしょうか。
でも、それだけではないはず。
ちょっとピンぼけ気味のキャラとしては、藤崎奈々子がそうだったのでしょうが、結局中途半端だったのでしょう。
それに彼女は、まあ普通に見たら、美人顔ですしね。
その点、小倉優子は、アイドル顔で、しかも超童顔。
でも、実は、結構しっかりしているところもあったりする。
(彼女、テレ東系の夕方の番組で司会をやってます。かなりしっかりと…)
こんなところが、オヤジ受けするのでしょうか…。
うーん、世の中よく分かりません。
昔なら、決してメジャーにはなれなかったようなタイプだと思うんですが…。
あのアタマに手を当てて、「にゃんにゃん」なんてやるアイドルがねぇ、メジャーですか…。
時代も変わるもんです。(--;)
ちなみに小倉優子、もうすぐ21歳です。
4.ドキュメンタリーと映画
ワンダに続いて、こちらはキリンの「ファイア」…じゃなくて、映画のCMです。
でも見えますよね、最初のカットなんて、炎をバックにしているみたいで、そのまま「ファイア」じゃないかと。
映画は、ラグビー界のもはや伝説と化した、京都の伏見工業の実話を元にした「スクール・ウォーズ」の焼き直しです。
先生役に照英を起用し、中川家のお兄ちゃんも出ています。
コマ割の5カット目で、背中が燃えているのが、お兄ちゃんですね。
今時、「愛」とか「勇気」とか、そんなことをテーマにしたスポ根映画が流行るのか。
個人的には流行った方がいいと思うんですけどね。
でも、見に行くのは、ドラマが流行った時に見ていた人が行くのでしょうか。
ネットに書かれている感想を見ると、「結構泣けていい映画」というのが平均値みたい。
ということで、私は…、見に行きません。
私はドラマ版ではなく、ましてやプロジェクトX版でもなく、伏見工業が花園で初優勝する前に取り上げられた「NHK特集派」ですから。
あのNHK特集で取り上げられた「事実の凄さ」を知ると、ドラマはどうしても安っぽく見えてしまうんですよね。
マジで、バイクで走ってましたよ、校内を。
ガラスもぐしゃぐしゃに割られていてね。
ドキュメンタリーがあって、それが映画となる。
同じような展開としては、「アポロ13」がありますね。
あれも、BBCだかが共同製作した、物凄い感動番組がありました。
それを、トム・ハンクスなんかにやらせて、映画を撮った。
どっちも見ましたけど、やっぱりドキュメンタリーの方が、圧倒的によかったです。
あの、NASAのリーダーが、実物はメチャ格好いいんですよ。
GIカットでね。
目つきが、それこそ俳優並みに渋くて、しかも鋭い。
さらに、彼らが当時30代前後の若者に過ぎなかったということも、事実の重みを増していました。
それに比べりゃ、映画なんて…。
やはり「事実」というものは尊いものだから、それを先に知ってしまうと、ほんの少しでも脚色されると、妙に安っぽく思えてしまうものです。
ということで、「早くスクール・ウォーズをテレビでやってくれないかなぁ」と思っている次第です。<(_ _)>
ちなみに、山口良治先生は、うちの大学の名誉顧問です。(^-^;)
5.ヨン様
放映は終わったものの、依然とどまることを知らないヨン様ブーム。
CMの撮影も終わったのは、各社がいっせいにオンエア。
これは、その中の一つ、ソニーの「ハンディカム」です。
これ気になるんですよねぇ。
たしかに、ヨン様を格好良く映していて、その部分はいいと思いますよ。
別に、ヨン様を好きでも、嫌いでもないですけど。
でも、「ボクハハンディカム」みたいに喋らせるのは、いかがなものかなと。
これだったらオロナミンCの「オブコース」の方が、まだいいような気がします(あれオフコースって言ってません? Off Course? Of Courseですよね)。
それに、デジタルビデオって、これからのシーズンは、「運動会需要」でしょ。
幼稚園・小学生の子供を持つ家庭でも、ヨン様って見ていたのかな…。
この前の、NHKで行われていた特集、NHKホールにファンを集めてやったイベントを見る限り、「子供は少なくとも中学生以上」という気がするのですが…。
というより、オレのオヤジとオフクロ世代も見ていたみたいですし。
今年最高の人気者を起用すれば、ターゲティングの多少のズレは、ごまかせます。
長嶋茂雄や吉永小百合だったら、オヤジ世代はほぼOKみたいな感覚ですね。
でも、このヨン様起用はどうなのかなぁ。
ソニーの宣伝部、何を考えたんだろう。
悩めるソニーを、これまた象徴するようなCMだと、私は見ています。
6.アップルの憂鬱
悩めるソニーと異なり、今、「音楽配信業」で日の出の勢いなのがアップル。
これは例の「iPod」のCMです。
5カット目の「Goodbye MD」の意味、分かりますか?
MDを開発したのは、ソニーの大賀氏です。
彼が、「こんなもの作れ」「こんな仕様にしろ」って旗を降り続けて、世に出たそうです。
イヤミですなぁ、アップルも。
ソニーに引導を渡そうということですね。
iPodは、あちこちの雑誌、それもファッション雑誌とも提携しているようで、よく広告を見かけます。
日本では、まだ配信事業をしていないので、ソニーの挽回の余地も残っているでしょうが、現状では、勢いは完全にアップル。
ウォークマン危うしです。
ところが、そのアップルに思わぬ落とし穴が…。
落とし穴といっても、墓穴を掘っただけですけどね。
6カット目にある、誰もが知っている「アップルマーク」、これが問題なんですね。
ビートルズが作ったレコード会社「アップルレコード」から提訴されました。
アップルレコードの設立は1968年。
アップルコンピュータは1977年設立。
創業者の一人、スティーブ・ジョブズは、「ビートルズに敬意を表して」とのことらしいです。
しかし、その「あまりにも似すぎている商標」のため、81年にアップルレコードが提訴し、アップルコンピュータが「コンピュータ関連にしか使用しない」という合意がなされたと。
コラムの193号でも取り上げたばかりですけど、アップルとソニーが喧嘩するなんて、思いも寄らなかったこと。
アップルコンピュータ自体が、音楽事業への参入なんて、契約上も考えていなかったのだから、しょうがないことですね。
私が生まれて初めて、マックの実物を見たのは、会社でだったか。
その時、やっぱり抵抗がありましたもの、「リンゴマーク」に。
「何コレ、ビートルズのパクりかよ」と。
集団訴訟を除いては、「史上最高額の賠償金」になるそうです。
いったいいくらになるんでしょう?
集団訴訟だと、たしか、タバコで1兆円を超えるものがあったように思います。
すると、100億円単位くらいですかね。
まさか、1000億円単位?
アップルの経営を揺るがしかねませんね。
iPodとしては、今さらリンゴマークなど、なくてもかまわないはず。
すでにユーザーの間では、ブランドとして成立していると思いますから、リンゴがなくなる影響は小さいと思います。
ただ、そんなことより、いくらの利益を失うことになるのか。
その一点ですね。
経営判断の場で、81年の合意の件は出なかったのでしょうか。
もし出なかったのなら、あまりにも軽率だし、出ていたのに無視したのなら、あまりにもな悪意。
コンピュータで伸び悩んでいたアップルが、起死回生の一発を放ったと思ったら、自ら陥った、とてつもなく大きな穴。
アップルコンピュータは、ロンドンの裁判官に祈る思いなのではないでしょうか。
何だか、ちょっとガッカリ。
でも、またぞろ「イルハンのような大物」なんてブチ上げているみたいだから、こちとらワクワクして待ってます。
もちろん、「イルハンみたいな結末」を。(^▽^
ということで、久しぶりにCMネタです。
1.ハワイで誕生日?

JALのバースデー割引で「ハワイへどうぞ」ということみたいです。
温泉でも、国内リゾートでもなく、ハワイですよ、ハワイ。
いくらハワイが近くなったとはいえ、誕生日をハワイで迎えますかね。
その昔、「トリスを飲んでハワイに行こう」というコピーを考えたのは、開高健さん? 山口瞳さん?
どちらだか忘れましたが、サントリー宣伝部の出世作です。
もちろん、60年代と21世紀では、それこそ「時代が違う」。
でも、ハワイって、やっぱり遠い気がする。
時間的距離じゃなくて、心理的距離なんですかね。
ハワイに別荘でも持っている人なら別でしょうけどね。
庶民としては、やっぱり遠いですよ。
だいたい、面倒くさいし、行くのが。
しかもこのCM、登場人物が、どうみても学生か、ワカゾーの社会人。
たいして仕事もしていないような感じの人々。
そんなヤツらに、こんな遊び方ばっかり教えて、オジサン的には、ちょっと「イカガナモノカ」って感じです。
月間労働時間が、300時間を超えるような人が、本当に「せめて自分の誕生日くらい…」って感じで行くなら許せますけどね。
小金を貯めて、「ちょっとワイハで遊んできま~す」的感覚は、どうなんでしょうね。
「羨ましい」という感じよりも、今の時代は「バカでねーの」と思われるような気がするのですが、若い方いかがでしょうか。
2.ドゥービー・ブラザーズ

クルマのタイプとしては、今また盛り上がりつつある「SUV」。
各社、力を入れているタイプです。
問題は、このCMに使われている曲、ドゥービー・ブラザーズの名曲「ロング・トレイン・ランニン」です。
曲名は知らなくても、エレキギターのリフを聞けば、「あ~、あの曲ね」という方は多いでしょう。
ドゥービーのコンサートでも、途中、ドラムやパーカッションのソロが延々と入る、キメの1曲であります。
いや、何がポイントかというと、ドゥービー・ブラザーズのことです。
実は、彼らの曲は、日産でも使われていました。
こちらでは、「ホワット・ア・フール・ビリーブス」と「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」が使われていました。
「ホワット・ア・~」の方は、グラミー賞を取った名曲。
そして、「リッスン・トゥ・~」の方は、これまた「ロング・トレイン・~」と双璧を為す、コンサートでのキメの1曲。
そう、ドゥービー・ブラザーズの名曲中の名曲が、一時、テレビCMでやたらと使われていたのでした。
なぜでしょう?
ドゥービー・ブラザーズ自体は、1970年代初頭に結成され、79年にグラミー賞受賞。
そろそろ来日するイーグルスが前年に受賞しており、2年連続して、ウエスココーストを代表するロックグループの受賞ということで、話題になりました。
しかし、82年に解散。
その後、再結成されましたけど、以前の勢いは、さすがにありません。
こんな、オジサンロックグループの曲が、なぜ突然CMに、しかもクルマメーカーのCMに、しかも同時期に使われてしまったのか。
偶然「カブった」だけだとは思います。
カブったのは偶然とはいえ、使った理由は偶然ではないでしょう。
要するに、どちらも、私の少し上の世代くらいの人に買って欲しいクルマだから。
そう、「若者のクルマ」ではなく、「オヤジクルマ」なんですね。
とはいえ、これらドゥービーの曲を知らないワカゾー君は、「カッチョいい曲じゃん」と思って、クルマを買ってくれればいいと思うんですがね。
でも、今のワカゾー君は、ハリアーは乗らないだろうなぁ。
ハワイで誕生日するのが、精一杯でしょ。
3.ゆうこりん・・・

で、「あなたの応援歌」を作りますということらしいのですが、個人的には「トコブクロ」なんて、全然どーでもいい。
問題は、小倉優子でしょう。
彼女、今流れているバージョンでも、スッチー姿になって、一躍ヒロイン風の扱いです。
小倉優子って、出始めの時は、結構「キワモノ」でしたよね。
アキバ系のニイちゃん達が、大コーフンしそうなキャラ。
ウサギのかぶりものとかねぇ…。
私は、そっち系の趣味はないので、よく分からないのですが、でも、キワモノであったことは間違いない。
彼女、「アバンギャルド」というプロダクションです。
他には、山川恵里佳や藤崎奈々子、真鍋かをりがいます。
トップページを見ていただければ分かるように、小倉優子は、今や事務所を引っ張る存在です。
山川、藤崎、真鍋に、一時の勢いが無くなってきて、事務所も困っていたので、グイグイ押したのでしょうか。
でも、それだけではないはず。
ちょっとピンぼけ気味のキャラとしては、藤崎奈々子がそうだったのでしょうが、結局中途半端だったのでしょう。
それに彼女は、まあ普通に見たら、美人顔ですしね。
その点、小倉優子は、アイドル顔で、しかも超童顔。
でも、実は、結構しっかりしているところもあったりする。
(彼女、テレ東系の夕方の番組で司会をやってます。かなりしっかりと…)
こんなところが、オヤジ受けするのでしょうか…。
うーん、世の中よく分かりません。
昔なら、決してメジャーにはなれなかったようなタイプだと思うんですが…。
あのアタマに手を当てて、「にゃんにゃん」なんてやるアイドルがねぇ、メジャーですか…。
時代も変わるもんです。(--;)
ちなみに小倉優子、もうすぐ21歳です。
4.ドキュメンタリーと映画
ワンダに続いて、こちらはキリンの「ファイア」…じゃなくて、映画のCMです。
でも見えますよね、最初のカットなんて、炎をバックにしているみたいで、そのまま「ファイア」じゃないかと。
映画は、ラグビー界のもはや伝説と化した、京都の伏見工業の実話を元にした「スクール・ウォーズ」の焼き直しです。
先生役に照英を起用し、中川家のお兄ちゃんも出ています。
コマ割の5カット目で、背中が燃えているのが、お兄ちゃんですね。
今時、「愛」とか「勇気」とか、そんなことをテーマにしたスポ根映画が流行るのか。
個人的には流行った方がいいと思うんですけどね。
でも、見に行くのは、ドラマが流行った時に見ていた人が行くのでしょうか。
ネットに書かれている感想を見ると、「結構泣けていい映画」というのが平均値みたい。
ということで、私は…、見に行きません。
私はドラマ版ではなく、ましてやプロジェクトX版でもなく、伏見工業が花園で初優勝する前に取り上げられた「NHK特集派」ですから。
あのNHK特集で取り上げられた「事実の凄さ」を知ると、ドラマはどうしても安っぽく見えてしまうんですよね。
マジで、バイクで走ってましたよ、校内を。
ガラスもぐしゃぐしゃに割られていてね。
ドキュメンタリーがあって、それが映画となる。
同じような展開としては、「アポロ13」がありますね。
あれも、BBCだかが共同製作した、物凄い感動番組がありました。
それを、トム・ハンクスなんかにやらせて、映画を撮った。
どっちも見ましたけど、やっぱりドキュメンタリーの方が、圧倒的によかったです。
あの、NASAのリーダーが、実物はメチャ格好いいんですよ。
GIカットでね。
目つきが、それこそ俳優並みに渋くて、しかも鋭い。
さらに、彼らが当時30代前後の若者に過ぎなかったということも、事実の重みを増していました。
それに比べりゃ、映画なんて…。
やはり「事実」というものは尊いものだから、それを先に知ってしまうと、ほんの少しでも脚色されると、妙に安っぽく思えてしまうものです。
ということで、「早くスクール・ウォーズをテレビでやってくれないかなぁ」と思っている次第です。<(_ _)>
ちなみに、山口良治先生は、うちの大学の名誉顧問です。(^-^;)
5.ヨン様

CMの撮影も終わったのは、各社がいっせいにオンエア。
これは、その中の一つ、ソニーの「ハンディカム」です。
これ気になるんですよねぇ。
たしかに、ヨン様を格好良く映していて、その部分はいいと思いますよ。
別に、ヨン様を好きでも、嫌いでもないですけど。
でも、「ボクハハンディカム」みたいに喋らせるのは、いかがなものかなと。
これだったらオロナミンCの「オブコース」の方が、まだいいような気がします(あれオフコースって言ってません? Off Course? Of Courseですよね)。
それに、デジタルビデオって、これからのシーズンは、「運動会需要」でしょ。
幼稚園・小学生の子供を持つ家庭でも、ヨン様って見ていたのかな…。
この前の、NHKで行われていた特集、NHKホールにファンを集めてやったイベントを見る限り、「子供は少なくとも中学生以上」という気がするのですが…。
というより、オレのオヤジとオフクロ世代も見ていたみたいですし。
今年最高の人気者を起用すれば、ターゲティングの多少のズレは、ごまかせます。
長嶋茂雄や吉永小百合だったら、オヤジ世代はほぼOKみたいな感覚ですね。
でも、このヨン様起用はどうなのかなぁ。
ソニーの宣伝部、何を考えたんだろう。
悩めるソニーを、これまた象徴するようなCMだと、私は見ています。
6.アップルの憂鬱

これは例の「iPod」のCMです。
5カット目の「Goodbye MD」の意味、分かりますか?
MDを開発したのは、ソニーの大賀氏です。
彼が、「こんなもの作れ」「こんな仕様にしろ」って旗を降り続けて、世に出たそうです。
イヤミですなぁ、アップルも。
ソニーに引導を渡そうということですね。
iPodは、あちこちの雑誌、それもファッション雑誌とも提携しているようで、よく広告を見かけます。
日本では、まだ配信事業をしていないので、ソニーの挽回の余地も残っているでしょうが、現状では、勢いは完全にアップル。
ウォークマン危うしです。
ところが、そのアップルに思わぬ落とし穴が…。
落とし穴といっても、墓穴を掘っただけですけどね。
6カット目にある、誰もが知っている「アップルマーク」、これが問題なんですね。
ビートルズが作ったレコード会社「アップルレコード」から提訴されました。
アップルレコードの設立は1968年。
アップルコンピュータは1977年設立。
創業者の一人、スティーブ・ジョブズは、「ビートルズに敬意を表して」とのことらしいです。
しかし、その「あまりにも似すぎている商標」のため、81年にアップルレコードが提訴し、アップルコンピュータが「コンピュータ関連にしか使用しない」という合意がなされたと。
コラムの193号でも取り上げたばかりですけど、アップルとソニーが喧嘩するなんて、思いも寄らなかったこと。
アップルコンピュータ自体が、音楽事業への参入なんて、契約上も考えていなかったのだから、しょうがないことですね。
私が生まれて初めて、マックの実物を見たのは、会社でだったか。
その時、やっぱり抵抗がありましたもの、「リンゴマーク」に。
「何コレ、ビートルズのパクりかよ」と。
集団訴訟を除いては、「史上最高額の賠償金」になるそうです。
いったいいくらになるんでしょう?
集団訴訟だと、たしか、タバコで1兆円を超えるものがあったように思います。
すると、100億円単位くらいですかね。
まさか、1000億円単位?
アップルの経営を揺るがしかねませんね。
iPodとしては、今さらリンゴマークなど、なくてもかまわないはず。
すでにユーザーの間では、ブランドとして成立していると思いますから、リンゴがなくなる影響は小さいと思います。
ただ、そんなことより、いくらの利益を失うことになるのか。
その一点ですね。
経営判断の場で、81年の合意の件は出なかったのでしょうか。
もし出なかったのなら、あまりにも軽率だし、出ていたのに無視したのなら、あまりにもな悪意。
コンピュータで伸び悩んでいたアップルが、起死回生の一発を放ったと思ったら、自ら陥った、とてつもなく大きな穴。
アップルコンピュータは、ロンドンの裁判官に祈る思いなのではないでしょうか。
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