忍者ブログ
1999年10月26日から2004年10月12日まで続けたマーケティング的コラムをブログとして復活させました。 大昔に会社の部門報に書いた文章も少々。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

吉野家でも、ついに導入された「豚丼」。
ぶたどん」と呼んでいますね。

ちなみに、先行している「すき家」では「とんどん(表示は豚丼、以下同)」、「松屋」では「ぶためし(豚めし)」。
さらに、「なか卯」では「ぶたどんぶり(豚どんぶり)」、と、各社各様、思い入れのある名前をつけています。
この名前一つとっても、吉野家に対抗せんとする各社の意地が伺えます。

---

テスト販売をしていた吉野家が、豚丼の順次導入を開始したのが3月1日。
「ごぼう」が入っているところが、ミソというか、ゴボウというか、まあそうらしいです。
で、どんな味なんだろうと思って、食べてみました。

感想は…。

これが、うまいんですよ。
いや、ホントに、お世辞抜きで。(^-^;)
「これなら牛丼が復活しなくても、大丈夫だろ」
率直に、そう思いました。

丼よりも、少しあっさりしていて、でも、あの吉野家独特の「タレ」は、やっぱりあの味で、それが妙に安心させてくれます。
ゴボウは、正直あってもなくてもいい。
「健康にいいんなら、どうぞ」というくらいです。
あっさり完食。

で、ふと気になったのは、「他社はどうなんだろう」ということ。
競合は、もちろんこの機会に、指をくわえてみているだけのはずがない。
特に、松屋とゼンショーは、丼専門店として、絶好のチャンス。
「中途半端なものは作ってこないだろう…」と考えるのが普通です。

私、ゼンショー「すき家」の牛丼は食べたことはありません。
印象として、「味が濃そう」という気がして、どうしても入る機会を得なかった。
まあ、その前に、吉野家の方が、あちこちにあるので、あえてすき家を選ぶ必要もなかったんですが。

松屋の牛めしの味は、吉野家を100とすると、60から80といったところでしょうか。
人によって、感じ方は違うはずですが、90には届いていないでしょう。
それだけ吉野家の牛丼はおいしかったし、松屋は、全然追いつけていなかった。
(追いつこうとしていたかは、別として)

松屋が、そんな程度だから、自分の中では、すき家の牛丼は「せいぜい50点くらい」だと思っていました。
「家庭で作る牛丼みたいな味だろ」と、勝手に判断して決めつけていました。
肉が固いとか、タマネギがやたら多いとか、そんな印象。

「なか卯」の牛丼を食べた時に、「お、これは近いな」と思ったけど、でもどこか違う。
なか卯の牛丼でも、90点が限界なのでしょうか。
不思議な味です、吉野家の牛丼。
コカコーラと双璧になるかも知れませんね、味の秘密については。

その、味覚では、永遠に追いつけないと思われた吉牛に、追いつくチャンスが出た。
しかも、相手のビジネスモデルの欠点から、思わぬチャンスがころがりこんできた。

---

というわけで食べましたよ。
すき家と松屋の豚系丼を。
しかも、月曜の朝から、立て続けに2食。(--;)
今週水曜には、人間ドックを受けようかというのに…。

まず「すき家」から。
出てきた「とんどん」は、こんな感じ。

盛り方が汚いんですよね。
肉がハミ出してます。
こういうところも、重要なのに…。
吉野家の盛りつけと比べてみてください。

吉野家だったら、許されない盛りつけですね。
この辺が、チェーンオペレーションの基本です。

でも、食べてみると、結構おいしかったです。
いや、ホントに。(^-^;)
画像の通り、タマネギがちょっとデカくて、しかも少し芯が残っているような感じもして、残念だったけど、全体の味を損ねるかは微妙。
タマネギって、生っぽい方が、「健康に良さげなイメージ」もありますからね。

で、食べきりました。
うん、これなら「また食べてもいい」と思います。(^▽^

---

続いて、松屋。
すき家で腹一杯になってから、まだ10分足らず。
店に入ろうとする気合いと、「入ってはイカン」という身体が、葛藤しています。
足が向かないという感じ。

でも入りました。(T-T)
何で、いい歳こいて、こんな体力勝負のコラムを書かねばならないのか、アホだなと思う瞬間。
店に入る直前、「木村剛は、こんなことしないだろうな…」なんて思ったり(号泣)。

出てきた「ぶためし」は、こんな感じ。

盛りつけが、ギリギリはみ出ていません。
でも、吉野家にはちょっと劣る。
このあたり、吉野家100、松屋80、すき家50というランク付けと、あながちズレていないと思いますが、いかがでしょう。

そして、本論からは、少しズレますけど、この写真を撮ったのは、店員が持ってきたママです。
「丼」と「みそ汁」が、左右逆ですよね。
これ結構気になるんですよね…。
再び吉野家と比べてください。

偶然かも知れませんが、吉野家はちゃんとしてました。
「日本人なら、ごはんは左、みそ汁は右だろっ(怒)(--#)」という気がします。
こういう、超基本的なところは、絶対に注意して欲しいです、外食関係の皆様。<(_ _)>

で、食べてみると…。
これまたおいしい。(^▽^
つい10分前に、1杯食べたことを忘れて、かき込んでしまいました。

「白湯より薄い」もはや伝説のみそ汁は、相変わらず健在ですけど、「ぶためし」は相当においしいですよ。
すき家同様、タマネギが少しデカくて、芯があるのも同じ。
でも、タレなどの味は、吉野家で食べたものと、ほぼ変わらない。

で、完食しました。
丼とみそ汁椀を、ちゃんと左右変えてね。

---

牛丼では、吉野家100、松屋を高めにみて80、すき家50と見ていたのは、前に書いたとおり。
ところが、豚系丼では、これおそらく「横一線」じゃないでしょうか。
ブラインドで、テイストテストをしたら、ひょっとして分からないかも。
吉野家のゴボウと、他2社のタマネギの芯以外に、手がかりが見つからないと思います。

吉野家にとっては、かなりの「危機」であるでしょう。
おりしも、2月の売上が、「ゼンショー2割増し」「吉野家2割減」なんて記事が出ていましたから、なおさらです。
こんなことをするのも、その危機感の表れでしょう。

ちなみに、3社の現行価格は、こんな感じ。
吉野家=320円
すき家=280円
松屋 =350円(みそ汁付)
これで、250円にして、客数の増加具合を測るのでしょう。
たしかに、すき家が先行して、牛丼と同じ280円でやっているのだから、同じ価格では、「客を取れない」。
だからこその250円です。

しかも、吉野家の説明をよく見ると、この期間中は「カレー丼」など、臨時メニューの販売を停止する。
相当気合いの入ったキャンペーンのようです。
牛丼の代替メニューではなく、米国産牛肉が長期に渡って調達できないことを想定したものでしょう。

そして、これは同時に、やはり「単品丼屋」(=豚丼の吉野家)で行くべきか、「多品丼屋」(=カレー、鶏、豚、いくらの吉野家)となるべきかを、占うものでもあるはず。
その理由の一つが、最初にあげた吉野家の豚丼の写真に、垣間見えます。

丼の下に、これまでの吉野家ではありえなかった「伝票」がありますね。
拡大したものは、こちらです。

伝票に、いまだ「牛丼」とあることから、果たしていつ印刷され、配布されたものか分かりません。
以前から、どこかの店では使用されてきたのでしょうか。
ただ、いずれにしても、メニューを増やすということは、こういうコストも増すこと。

私も、最初これを見た瞬間、「こんなものいらないじゃん…」と思ったのですが、違いますね。
トラブル回避のために、こういうものが必要になってしまったんです。

今の吉野家の丼メニューの価格は、豚丼の320円を筆頭に…
 
カレー丼         =350円
豚キムチ丼        =370円
マーボ丼・角煮きのこ丼=380円
鮭いくら丼・焼鶏丼   =450円
と、計5パターンもあります。
以前だったら、店員は、丼の大きさと、サイドオーダーの器を見れば、いくらかが分かった。
しかし、「多品丼屋」になるということは、こういうことなんですな。
こういう「余計なもの」に、費用や人を投じなくてはならない。

店にフラっと入って、注文して、サッと牛丼が出てきて、ガーっと食べて、サラッとお金を払って出ていく…。
こんな行動は、客もできないことになりそうです。
トヨタのかんばん方式並みに考えられたらしい店員の行動も、当分は無駄が出てしまうことは避けられない。
改めて、単品経営の有り難みが分かりますね。

---

吉野家の、「豚丼250円キャンペーン」。
わずか5日間ですが、吉野家としては、今後を占う極めて重要なキャンペーンとなりそうです。

もっとも、この前みたいに、「カレー丼はないのか!」って暴れ出す阿呆がいなければいいけど…。
皆様ご注意ください。<(_ _)>
木曜日から、来週月曜まで、吉野家に豚丼以外のメニューはないですよぉ~。(^▽^


PR
バーコード
ブログ内検索
P R
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]